2021年に買ったカメラ

今年はほとんど撮りに歩かなかった。だいたいコロナと五輪のせい。

たまにぶらっと撮るときも大体G X PZ 14-42で済ませてしまうようになった。ボディは気分でG8のときもあるし、G100のときもある。 世間はGR IIIxで優勝している人が多かったので自分もコンデジ熱が高まっていたこともあり、GF9を無理やりポケットにつっこんで歩くことも増えた。買っててよかった。(現金)

ちょっと望遠がやりたいときはG35-100、ちょっと気合いを入れるときはG14-140をつけていけば事足りる。室内で撮る用事も少なく、単焦点は最近はあまりやっていない。

というわけで2021年は何も買ってない。安心安全って感じだ。

DSC-RX100 (Mark 1)

なぜか手元にある。Sonyishな色しか出ない(当然)ので絶望している。

安いのと、モニタ固定式がシュッとしていて好きなのと、50mm以遠しかほぼ使わないので、24-70mmでズームとは……?となるよりは28-100mmがいいと思ってMark 1になった。実際問題としてはこいつの換算100mmで撮った結果はGF9+GX14-42PZのテレ端とそんなに変わらないように見える。

MR(メモリーリコール)モードで登録しておいたズーム位置、たとえば50mm位置に強制復帰できる点はかなり気に入っている。MRの登録内容を読み込ませるには他のモードからMRに入る(実践的にはMRから隣の位置に行って戻ってくる)必要があり、そのために定期的にモードダイヤルをコチコチするが、それがリロードアクション的な儀式としてとても気に入っている。虚無といえば虚無だが、露出補正専用のダイヤルを置かれるよりは有意義に思える。

このカメラの応答速度では正確なズームの位置合わせは一生無理なので、MRで呼び出した50mm位置を起点として、必要に応じて100mmまでズームインするか28mmまでズームアウトするかの3焦点レンズとして使っている。もちろん起点は35mmでも70mmでも、気分で変えて設定すればいい。

古いし個体差もありそうだが、28-50-100mmとしての運用だと、一番すっきり写るのが28mmで、あとの50mmと100mmはふーんという感じになる。

操作系のカスタマイズはほとんどできないが、いちおう左右キーをAELとAF/MF切り替え(AFLの代わり)にあてている。AF枠がかなり見づらい点については、モニタ下のメーカーロゴとの位置関係を覚えておくとちょっと便利なことに気づいた。

現像は、ソニー機の色に首を傾げ続けたおかげでCapture Oneのカラーエディターの使いかたをようやく覚えた。ソニー機の場合は黄色の彩度を無心で-15から-20あたりに減らすようにしている。それでもソニーの色の世界観からは逃げることはできない。

まだ2ヶ月目くらいだが、もう観賞用でいいかなという気分になっている。形状が最高にかっこいいし、現像のことさえ忘れていれば、サイズからすればパワーがあってそれなりに楽しいカメラではある。JJCの外付けグリップもかっこいいので気に入ったら合わせたいと思っていたが、とくに操作時の保持で困る要素もない(なにせ操作自体が少ない)ので、ストラップだけでいいかとなった。

サイズ的にはやや無理があるが、ポケットにGF9+GX14-42PZを突っ込んでいったほうが後悔は少ない。今からRX100のどれかを買いたいという人がいれば、形状と中古品を許せるのであればGF7+GX14-42PZ(あるいはG12-32)を勧めたい。色も現場での操作性もやれることは多いし、うっかりG35-100を入手してコンパクトな70-200mmのカメラというのを経験してほしい。もちろんGF9でもGF10でも、古いけどGM1でもいいぞ。(後方腕組LUMIXおじさん)

LUMIXといえば、RX100に近いサイズで1型センサーのコンデジで、望遠端が70mmよりはるかに長い、パナの色が得られるカメラというのが、奇遇にもパナから出ていることをご存知だろうか……。(雑導入)

DMC-TX1

なぜか手元にある。はやさがたりない。

RX100初代は安く使い潰すつもりで試したが、撮影はともかく現像ではソニーの色しか出てこないし、露出をいじると黒レベルが異様に浮くし、PS4のクイックメニューの配置がころころ変わるし、とにかくソニーというメーカーにうんざりしていたタイミングがあり、八つ当たり的に安定のLUMIXを買ってしまった。LX9は24-72mmに興味がないし起動も遅いらしいのでTX1になった。

ぱっと触った限りではMFT機(LUMIX G)ほどの快適さはない。以前にも購入を見送った懸念がいくつもあるが、ポケットに潜ませる必要があるのならいい選択肢になりそう。

まだ2日しかテストをやってないが、現像時にいつものパナの絵と色が出てきて安心した。露出補正だけでだいたい欲しい絵になるし、色温度を走査すればホッとする色合いが2点は見つかる(暖色寄りと寒色寄り)。露出をいじってもRX100のように変に黒レベルが浮きすぎることもない。えっ好き……。

現状の感触としては、やはりコンデジといえば不自由はつきものという範疇にある。気になる点は以下に書いた。難点が目立つかもしれないが、レンズ交換式(MFT/LUMIX G)と比べさえしなければかなり使いやすいカメラだと思う。

(撮影まわり)

  • LUMIX Gと比べてしまうと(GF9比でさえ)起動速度もAF速度も各操作の応答速度も物足りない
    • 起動が終わっても、AF位置のタッチ移動、露出補正、ズーム操作を次々にやろうとするといちいち待たされる(キャンセル入力が効かない?)
    • 起動直後に画面を見ないで換算50mmに合わせる場合は各種待ち時間を頭に入れておく必要がある
      • 起動直後のズーム位置を指定するオプションがほしい(この点だけはRX100が有利)
    • 高倍率パワーズーム ≒ 望遠域からレンズを収納するのに待たされる
      • LUMIX Gで高倍率のパワーズームが出たときはマシンパワーの暴力でギュンギュン伸縮してほしい
  • 手ブレが不安
    • Aモード+ISO Auto、暗いところでは換算135mmで1/100sec、換算250mmで1/125secで撮ろうとするが、ちょくちょくブレっぽい結果が出た
    • 本体のグリップ性が皆無なので正直しょうがない
  • GF9+GX14-42PZと比べるとチンタラしているが、向こうは換算84mmまで、ほぼ同様のズーム域にしたいとなるとG14-140が必要になり、いきなりでかくなるので、TX1のサイズ感には価値があるはず。と思いたい。
    • CameraSizeでみると厚みがGF9とあまり変わらないような気がするが、GF9をポケットに入れると出し入れで引っかかるし、重量感もある。
      • 書いてて思ったが、手ぶらのときでもネックストラップで解決するような気がしてきた(重量以外)

(設定関連、操作性)

  • AFLボタンの位置がわるい
    • 途中でモニタ端をタッチしてしまう(タッチAFが動作してしまう)ので実質死にボタン
    • 画面端のタッチだけ無効にする機能はたぶんない。どちらかを取れと言われたらタッチAFですね・・・
  • Fnボタンからのパワーズーム操作(Fn→左右キーかダイヤルでズーム)ができない
    • LUMIX Gでは右手のみの操作時に重宝する機能
    • 重いズームレバーだけではなくレンズリングからズーム操作ができるのは幸い
    • タッチFnの固定機能ページではLUMIX Gと同様のズーム操作ができる(ただしタップの手数が多い)
  • ステップズームの止まる位置の候補が多すぎるので減らしたい
    • 止まる位置は 25-28-35-50-70-90-135-160-200-250mm
    • 応答が遅いのもあるので、起動からワンステップで50mm位置が使えるようにしたい
    • 2022年にもなってP330の影を追い続けている
  • リアダイヤルを露出補正に設定していると入力が1クリック潰れる
    • 露出補正モードに入るのに最初の1クリックが拾われてしまい、値を変えるのは2クリック目以降になる。
      • LUMIX Gの背面リングをこの仕様にしてほしいのだが……。
  • AFマクロモードがなぜかQ. Menuから設定できない
    • フォーカスモードを物理Fnボタンにあてておくと、連打で AF→AFマクロ→MF→AF と順繰りにできる
      • (追記)左キーが元からこの機能になってた。配置が気にならなければFnにあてる必要はない。
    • 一生マクロモードでもいいかと思ったが、ただでさえ速くない遠景の合焦速度がさらにチンタラしてしまう

(現像まわり)

  • 取り込み時に最初から3:2の絵が出てくる設定になるので4:3がデフォルトのLUMIX Gより楽
  • 広角端で捨てるはずのピクセルがたくさん拾えるので脱法パノラマ撮影ができる
    • 換算25mmで撮影してCapture Oneに読ませてクロップを解除すると26.8MPくらい、だいたい16:9に近いのでそれでクロップすると26.4MPくらいの絵が得られる
      • RX100も同様で、広角端で23.8MPくらいの絵が出せる
      • もちろん流れた像なので雰囲気だけ
  • EXIFに換算焦点距離が記録されていなくてやや不便
    • 9.1mmという数字と友達になれる
  • RAWのファイルサイズがでかい気がする

次のカメラ

次に買うカメラとしては、レンズ一体型は圧倒的にGR IIIxがほしい。今ではないが、かなりぐっと来ている。 GRのサイズと操作性には興味はあったが、換算28mmというあまり使わない、かつMFT (G14/2.5) で再現できる焦点距離だったので手が出なかった。(ので先にDP2系に手を出している。最終的に精細な絵を撮る役割はA7系+45/2.8 DG DNに食われた。) 換算40mmというバリエーションを出してくれたリコーには感謝したい。 レンズ一体型でサクサク操作できるコンデジはいくらあってもよい。(現状は速度を捨てて1型センサーのコンデジにするか、厚みを諦めてMFTの小型構成という選択肢になる。高いコンデジや他のAPS-Cのレンズ交換型ならあるのかも。)

レンズ交換式はMFTがやれる範囲で満足してしまったのであまり次が思いつかない。大手の色の出方を見てみたいのでEOS Mの小さい構成はうっかりワンチャンあるかもしれない。EFマウント機が途切れたタイミングでこっちも値崩れしないだろうか。

G X PZ 14-42を愛用しているので、Dual IS 2に対応した令和最新版はほしい。(一生言ってる) 現実的には出ても12mmスタート、30か35mm止まりで太めのやつになりそうな気がする。ズームレバーの位置は考えてほしい。(1442回目)

ソニー機はあまり気合いを入れて持ち出す用事がないのと、現像で出てくる色を考えるとうつうつしますになる。RX100だけでなくEマウント機ごとお通夜ムードの年になってしまった。シグマの45/2.8 DG DNをもっと使いたい気持ちや、28-70/2.8や18-50/2.8といった軽いズームを続々と出してくれているということもあり、いっそEマウントでパナ機が出てほしい。そういえば18-50/2.8 DC DNのMFT版も出てほしい。

2020年に触ったカメラ

前回のLUMIX Gの話 https://anought.hatenablog.com/entry/2020/08/28/080051 の続き。 構成が固まってきたのでこのメモもそろそろ最後にしたい 。(フラグ)

2020年は実用面ではG100が出てくれて本当によかった。45/2.8 DG DNを介してフルサイズの絵というものを意識し始めた部分もたぶんある。 LUMIX S5やEOS R6などのデザインが好みなミラーレスカメラが出て、手元に置くまではいかないが、とても盛り上がったように思う。まだ浮かれているのかもしれない。

現状

  • 標準ズーム → (G100 or G8) + G X PZ 14-42/3.5-5.6 で満足した(小さくてよい)
  • 高倍率ズーム → G8 + G 14-140/3.5-5.6 で満足した(主に25-100/4.2-5.5の部分、結果をみたら不満はなかった)
  • 単焦点をどれか一本 → Sigma 45/2.8 DG DN がいい感じ(パノラマもトリミングもできる)

ボディは、こまめにカバンから出し入れできる状況であればG100、ずっと手に持って撮りたいときに撮る場合はG8で固まった。あるいは一眼やってません的な感じにしたいときにG100、現場での操作時間を最小限にしたい場合はG8、という気分で選んでいる。 A7は撮りたいものが決まっているときとか舐めプができるとわかっている(時間に余裕がある)ときしか持っていけないし、人通りがあるところでカバンから取り出すのも抵抗がある。

1型センサー搭載のコンデジや高倍率ブリッジカメラにも興味はあったが、操作に不自由があった時点でコンデジはG100+GX14-42PZ、高倍率はG8+G14-140に狩られてしまう。右手で操作できるズームレバーはLUMIX Gにもほしい。(といってG6は買い直さない)

LUMIX G100

2020年のベストバイ。期待した通りの仕様で、地雷要素もなく、非常に満足している。

中途半端な動画まわりの仕様が叩かれまくって某番組?で2020年ワースト1位の座を勝ち取った誉れのカメラ。過去の様々なLUMIX Gから要素を合わされて削られて、残った部分はフォルムチェンジを果たしたG7MK2(GX7ではない)として、あるいはRefined GM1/5として、操作性のいい最新の小型スチル機としてとても快適に使えている。起動や操作時の応答が早く、GF9と同じ括りで語るのが失礼なくらい快適に撮影できる。動画はG8でやればいい。(FHD 60fpsしか使わないのでこの辺は違いがわからん)

応答が早く、ボタン機能のカスタマイズが効き、ちょっと面倒な撮影条件に対してもおおよそ自由に操作できる。コンパクトなカメラでは何をするにも不自由しなければならない、操作ステップは多くないといけない、応答は遅くないといけない、というお約束から遠いところにG100はあり、そこがとても気に入っている。

Fnボタン(片手操作時に実用的なのはFn1のみ)の配置はAFLやパワーズーム操作を常用するにはやや苦しいが、電子ダイヤル搭載の軽量機としては指が届く位置にボタンがあるだけありがたい。左肩にFnがふたつあるのもなんだかんだで便利。(GF9では左肩Fnボタンのありがたみは感じづらかった。右手だけでグリップできることが前提なのかもしれない。)アクセスのいい録画ボタンがFnとして機能割当ができたら文句なしに理想的なスチルカメラだったと思う。

買うまで搭載されていたことを知らなかったが、カスタムメニューとSS低速限界設定がかなり便利。今後買うボディの必須機能にしたい。

SS低速限界はソニー機みたいにそのときの焦点距離の逆数からプラスマイナス何段、とかそういう設定もできるようになってほしい。モードが切り替えたくてカスタムモードを要求していたわけではなく、ISO Auto時のSSの管理がモード変更を介さないと思い通りにならないことが原因としてあったことを思い出した。これくらいカメラ側でうまくやってくれよ〜なおこのとき手ブレ補正の効果はn段分とする、という思考にカメラの機能が追いついてきた。人類にISO Autoは早すぎたのかもしれない。(でも感度を逐一調整するのは絶対やりたくない。機械がやるべき。)

さすがにG8には勝てないが、指の引っかかりかただけならG100は軽量ボディの割にかなりよいと思う。 前ダイヤルの感触もとても気に入っている。(E-P5の次に好き) レンズを間違えなければコンデジのサイズに収まるのもいい。さすがに比較したら大きいが、ようやく自分の思い通りに操作ができるXZ-10やP330が出たかと思うと感慨深い。

20MPのRAWに対してSILKYPIXは遅すぎて使い物にならない。有料版は動作速度の改善を保証するべきだろう。(すでに早くなっているのならそれをアピールしてほしい) 自分はExiftoolによるカメラ名偽装とCapture Oneの組み合わせで快適に現像できているが、まともな反映速度の現像ソフトを自分で探す必要があり、そのあたりの敷居が若干高くて不幸なメーカーだなと思う。

年明けを待たずに文鎮になってしまったので今は手元にない。佳人薄命、君は2020年のスピード感についてこれるか。 _(:3」∠)_

LUMIX G8

カメラチョットデキル担当。雑に持ち歩きながらブラブラ撮るときこそ深いグリップとすぐにアクセスできるダイヤルやFnボタンが必要なんだなと理解できてきた。G7が残っていたらウダウダ言いながらもそちらにずっと出番を奪われ続けていたと思う。G100が出てくれたおかげで安心してG7が処分でき、結果的にG8も持ち出すようになったのでよかった。

GX14-42PZをつけるボディ候補の片方として、持ち出す機会は増えた。 G100との間でボディサイズや重量の差はあまり気にならなくなってきた。気にするのはやはりボタン配置で、G8のG100に対して有利な点としては、AFLとFn1, 2ボタンの位置が自然なのでありがたい。不利な点としては下限SS設定がFnから呼び出せないこと。古いので機能がそもそも搭載されてない。上位機のG99は指の届く位置にFnボタンがないので、下限SS設定を頻繁に使いたいのであれば、G8の次はG9かS5かS1ということになってしまう。(のでG100という選択肢があるのは本当に幸いだった。)

Dual IS対応レンズや好きな単焦点にIBISを乗せて使えるメリットがあるが、似たようなサイズ感のA7から出てくる絵が強く、けっこうトリミングできることにも気づいてしまい、立場が若干あやしくなってきている。安心して操作できるのはもちろんソニーよりパナ機だが……。

G8を置き換えるであろうG99の後継機にはワーストカメラ並のFnボタンが配置されることを願っている。(グリシャを見守るエレンの表情)

LUMIX GF9

もう使ってない。起動が遅い、カスタムモードがない、露出補正が片手でできない、電源オフ時にGX14-42PZのレンズ収納が間に合わない(これはレンズ側の個体の問題の可能性がある)。今ならGM1を手放したのは少し失敗だったなと感じる。(GM1も残すと厄介だが)

A7 (ILCE-7)

安価にして今でも貴重な軽量ボディのフルサイズカメラ。古いし不便しかない使い勝手だが、Sigma 45/2.8 DG DN をつけて持ち出すようになり、24MPとはいえそこから出てくる絵に説得力があって非常によい。多少、トリミングしても無理が見えないくらい解像感もある。自分にもMFTの限界が見えてきたかもしれない。

(MFTの余談:画素数がそもそも少ないというのもあるが、MFTはクロップや等倍で眺めると少々つらいものがあり、全体の16MPがあってはじめてそれなりの絵として見られるんだなという認識が強くなってきている。物理的に画素数違いのバリエーションも作りづらいだろうし、大変だなあという感じがする。)

45/2.8 DG DNの嗜好品的な雰囲気がA7の金属ボディと(部分的に)レトロな形状にマッチするところはあると思う。レリーズボタンの押し込みがむずかしいせいかブレがよく出るのと、AFが遅いので丁寧な(あせってはいけない)撮影をやっていくことになり、そのへんが気分的にはDP2の直系という感じがする。

歩留まりはともかく結果は相変わらずよい。写真らしい絵が勝手に出てくる。いや、自分で現像時に調整しているのだが……。 45mmのパノラマ合成で換算35mm程度の絵をつくってもいいし、トリミングで90mm程度にもなるかもしれない。 Eマウントに小型で手ブレ補正搭載のまともなキットズームの選択肢がないため、常用レンズとして使えるものが手元にこれしかないが、まあこれはこれでフルサイズ機をわざわざ持ち出すプレミア感が出ていいのかもしれない。シャッター音もプレミアうるさい。

ボケは、フルサイズのF1.8とかF2の作例を見ていてここまではいらないなと思っていたので、F2.8で手頃なサイズの単焦点が出てくれてちょうどよかった。45/2.8の次はフルサイズ用の小型の60/2.8とか、あるいはG35-100に相当するFE 70-200/8-11 OSSみたいな手頃な暗黒望遠ズームが出てほしい。(DOFがMFTと同じになろうと、フルサイズ機はフルサイズの絵が出てくることに価値を感じる)(A7Cという今更フルサイズNEXが2020年に出たので、それ用の小型望遠ズームが2021年に出る可能性も1パーミルくらいはあるかもしれない。) 

という流れで、最近は安価に入手できるハイスペック望遠単のSigma 60/2.8 DN Artをフルサイズモードでトリミング前提で使って、擬似的に70-120/3.3-5.6にしている。(ならない) イメージサークルが意外に広くてよい。現像時に4:3も3:2も5:4も選べるのでマルチアスペクト機になった。現像時の判断負荷も爆上がりになる。

F2.8のレンズのときだけなのかもしれないが、A7は暗い場所でSモードとISO AUTOの組み合わせでいると、絞り開放ではなくF4を優先して感度を先に上げる挙動があり、それがだんだん気になってきた。あとやかましいシャッター音が嫌になり、結果的にA7は手放してしまった。使わなくなったカメラと一緒に下取りに追加したらいい感じの額になってしまったので仕方がない。

後継機には

  • ISO AUTO低速限界が設定できる
  • 単焦点でもIBISが効く
  • 無音でシャッターが切れる
  • クロップ(疑似ズーム)が捗る多画素機 

というびっくりするほど都合のいい存在がいる。

A7R2 (ILCE-7RM2)

叩くとEマウントの基本的人権の音がする。いまは圧縮RAW、サイレントモードの設定で様子見している段階。60/2.8 DN Artで試し撮りしたところ、4MPくらいまでトリミングしても破綻せずにいい感じに見えるのですごい。Eマウントのズーム倍率はボディで伸びる。

期待していた部分以外では、タイミングがわかりやすいレリーズボタンと便利な位置のC2, C1ボタンがあり、APS-C機としても使える(APS-C各機の仕様を吟味する必要がなくなる)となれば文句はないでしょう。

レリーズが手持ちのLUMIX Gシリーズに近い感覚で切れるようになって快適。静音シャッターとあわせて、A7初代にあったレリーズ時の変な緊張感はなくなった。(A7初代はいつ切れるかわからず、独特すぎた。)

前ダイヤルと電源レバーの感触の区別はまだつかない。要の機能である管理ファイルの修復がカスタムボタンに登録できないのも不便。 モードダイヤルロックの実装により片手でモードダイヤルが回せなくなってしまったが、ISO AUTO低速限界が使えるので、ひとまずはAモード固定で過ごそうと思う。

A7初代からみたら格段に使いやすいし絵も依然として強いが、これでG100やG8が不要になるかというと、まだそんな雰囲気はない。MFTは思い通りに操作ができるカメラの最小単位として、日常でふらっと使うカメラとしてまだ使い続ける理由があると思う。

といいつつ次の夏頃にはしれっとタムロン28-200mmを買って、スチル用途のMFTが全滅しているかもしれない。まだわからない。

MFTというシステム

MFTは上にも下にも敵が多い。1型センサー搭載のコンデジよりもはるかに大きく、フルサイズ機と比べて撮った結果に物足りなさがあるが、自分が日常的に(撮影が主目的でないときに)持ち歩くのに許容できるギリギリのサイズ感と、自分の思い通りにできる操作性(グリップに不自由しない、操作部材の数と配置が十分、カスタマイズ性がある、応答速度が十分早い)が両立する貴重な選択肢だと思う。 欲をいえば1型センサー搭載のカードタイプのやつで、RX100くらいのサイズで満足に操作できるコンデジが出てほしかったが、G100が出た今となってはどうでもよくなってしまった。

45/2.8 DG DNの影響だと思うが、MFTの設計思想か何かにあった、フレームの端までいい感じに均等に写るレンズが、最近は物足りなく感じられてきた。単焦点よりも、GX14-42PZやG35-100のように周辺の解像度が雑になったり減光があったりするキットズームにはまっている。 フレーム端でのクオリティコントロールの至らなさや設計時の取捨選択に起因する情報量の勾配に(フルサイズの出力に見出される)写真らしさを感じているのかもしれない。

標準レンズのサイズで換算70-200mmが使えるG 35-100/4-5.6という存在がいまだにでかい。他所でも競合が出てほしい。

現像

一時的にSILKYPIXの使用を強制されたおかげで、現像時にホワイトバランスのカラーパレットを走査して、都合のいい色合いになる位置を見つけることに躊躇しなくなった。Capture Oneでも同じことをやるようになった。GF9やG100のRAWの非対応は怪我の功名だったかもしれない。

RAWの時点でいまいちな写真でも好きになれるように現像をがんばっているみたいなことを以前に書いたが、そのあがきの手段がひとつ増えたかたちになる。フレーム内の物を色によって区別判別をしやすくできるし、見えなくて良いものの色をなくして存在感を減らせる。 ホワイトバランスも彩度もグラデーションも黒レベルも、目に入る情報量を調整しているのだなあという気が最近はしている。

現像で絵をいじっている間は時間感覚がない。各パラメータの調整で時間がかかっていることを認識するべき。ごはんを温めながら現像を始めると最終的にJPG出力中に冷めた飯を食べることになる。(お前もそうなるんだよ)

2021年に出てほしいLUMIX G

LUMIX Gのボディは揃ったので、あとは新型機のサイズが性能がボタン配置がというよりは、操作時の挙動がいい感じになってほしい。

  • 前後ダイヤルの機能は、パナ機のAモードなら前が露出補正、後ろが下限SSをダイレクトに変更できるようになってほしい。絞り値はFnかQ. Menuを押すまで変更できなくていい。
  • 前後ダイヤルのどちらかでISO感度を直接変更できるようにしてほしい。
  • ISO感度に割り当てたFnボタンを長押ししたとき、規定のISO感度(Autoあるいは指定値)に復帰するようになってほしい。(これはゲーム脳だが、カメラの操作系もゲームの快適な部分は見習ってほしい。)
  • ISO感度に割り当てたFnボタンを押したとき、前後の電子ダイヤルで変更できる内容を自由に選べるようになってほしい。(G8で前後の機能、ISO感度とISO Auto時の感度上限をいつも間違える。)
  • ISO感度に割り当てたFnボタンを押したあと、上下キーでAutoと固定値を切り替えられる(つまり、どの固定値からでもAutoに変更でき、また、Autoから最後に使った固定値に復帰できる)ようにしてほしい。(現状のAutoが最低感度の左にあるのが解釈違い)  

書き出したら感度の設定法に恨みのある人みたいになってしまった。とはいえ感度も露出を決めるパラメータの1つなので、F値やSSと同等の扱いにしてほしい、設定の作法にもいろいろ配慮はほしいという気持ちがある。

あとは第三のパワーズームが登場してほしい。

  • Dual IS (2) に対応した G X PZ 14-42mm F3.5-5.6 II
  • ズームリング搭載か、ズームレバーの位置を人道的にした G X PZ 14-42mm F3.5-5.6 R
  • パワーズーム版の G PZ 12-60mm F3.5-5.6

2020年8月までに触ったLUMIX G

LUMIX Gが大集合だワイワイしてしまったのでまとめておきたい。レンズとか他のカメラについては年末年始に書く。(新しいことがあれば)

  • 手元に残っているのはG8、GF9、G100の3台。あわよくばG100だけで完結してほしい。
  • どうしてLUMIXが増えるんですか?(現場猫
    • グリップやら中身の古さやら仕様で葛藤があったからだよ

年始に書いた続き: https://anought.hatenablog.com/entry/2021/01/05/220158

(たぶん買った順に書いた)

用語と前提のメモ

(使用条件や判断基準、効果、用法には個人差があります)(一部、再放送が含まれます)

  • IBIS = ボディ内手ブレ補正 (In-body Image Stabilization)
    • パナはB.I.S.表記だが解釈違い
  • A7 = α7 (ILCE-7)
    • α って打ちたくないが、かといって省いて「7」だけにすると誰だかわからん
    • パナ機の話でいきなり引き合いに出されるソニー機がかわいそう
  • 中身が古い = センサーや画像処理エンジンの世代が古い
    • 古いのはGM1とG7(4:3以外のアス比で撮ったRAWがすでにクロップされているのでわかりやすい)、
    • 古くないのはGX7MK2とG8、新しいのはGF9(どのアス比で撮ってもRAWは4:3で残る)
    • という雑な区別をしており、その中で古いやつだけ避けている。新しいやつほど現像時に雑な調整をしてもいい感じの絵が出てくる。気がする。
      • 差に気づかなければG7とGM1の軽量コンビで幸せになれるはず
  • 操作性がよい = グリップがよい、指が届く位置にFnボタンがある、ボディが軽い、ボタン入力に対する応答が早い、あたりの要素がごっちゃになっている。
    • この観点だけならG7が非常によい。
  • 個人的な重量感は、G7は握りやすくて軽い。G8は握りやすくて重い。GX7MK2とA7は握りにくくて重い。
  • カメラの起動時間についてはImaging Resourceのカメラボディのページにある Performance のタブを開くと Power on to first shot という記載があるので、それを参考にしている。
    • 1秒前後だと気楽に電源をパチパチできる。2秒以上は未来の状況を予知しながら電源のオンオフをおこなう必要が出てくる。
  • パナ機を盲信している理由は、Fn設定の自由度もあるが、どのグレードの機種でも常用モード(PASMモード)で静音撮影ができるからです。
    • 小型機はとくにメカニカルシャッターの制約が強いが、自分は(先幕、後幕とも)電子シャッターしか使っていないし、それで不便はほとんど感じない。
      • 機械シャッターを使っていたのはGX7MK2だけかもしれない。(初期設定の先幕電子、後幕機械シャッター)
        • ちなみにGX7MK2とG8(とおそらくそれ以降)はメカシャッターがかなり静かなので、最近のモデルなら静音撮影機能の有無はあまり気にしなくてよい。
    • あとAFがコントラスト検出方式のわりに速いのもパナ機のありがたいところ。パナ機ならレリーズボタンの半押しごとにAFが動作してもそこまでテンポがわるくはならない。たぶん。
      • そもそもレリーズボタンの半押しでAFとAEが両方とも駆動してロックされるコンデジの操作スタイルが難しいよねという話になるが、この上でAFが遅い場合、AFロックでいったんピント位置を確定してからタイミング(と露出と構図)に集中して撮る手順を踏む。のでAFが遅くてAFLボタンがないカメラは詰む。パナ機は詰むことがない。
  • パナ機はカスタムモードが省かれていないボディ(モードダイヤルにC、あるいはC1, C2, C3の文字があるやつ)を選びたい。起動時やモードの切り替えごとに登録したときのパラメータやAF位置などの状態がレストアされるので、例えばAモードでは最低感度、SモードではISO Autoを初期値としたいといったときに、そういう挙動にできる。
    • モードダイヤルの位置をCに固定できる。カスタム内のモードは背面液晶に表示されているので、モード確認のためにカメラを上に向けてダイヤル位置を読む必要がなくなるし、モードの切り替え操作も画面タッチで完結する。
    • ISO感度を操作する回数が減るので単純に時短になるのと、Fnボタンを他の機能に回せる。
    • 設定リセットの挙動で都合がわるいときは、もちろんモードをC位置から外せばよい。
    • というメリットがあるので、ボタン数や応答速度で不自由しがちな小型機でこそカスタムモードが重宝する。搭載さえされていれば……。(GF9の悪口)
  • 現像ソフトは2, 3年前にCapture Oneの買い切りライセンスを買って、それを使っている。
    • その前は、当時のパナ用SILKYPIXはソフトの挙動が信用できなくなり、RawTherapeeも試したが出力画像の出来栄えがSILKYPIXにまったく敵わず、両方とも投げた経緯がある。
    • 今は現行版のパナ用 SILKYPIX (8 SE) を併用しているが、まあわるくないよと思う。
      • 相変わらずプレビューの更新で待たされることが多い。とくに縦位置の画像を編集する際には再描画が無限に続くのを見守る必要がある。
        • ない、横位置表示にして調整して、最終調整のときだけ縦位置に直せばよい。面倒くさい。
      • ホワイトバランス微調整の小窓に色のチャートがあり、それとは別に色相と彩度のバーが配置されていて(もちろんそれぞれ同期する)、気分で好きなほうをいじれるのでここだけ気に入っている。
      • EXIFか出力ファイル名にレンズ名を残すオプションがほしい。

GM1

パナの箱型のおそらく中級機。運びやすいのでよく使った。このサイズ感とデザインは本当にすばらしい。当時はオリ機しか使ったことがなかったが、GM1の使いやすさに感心してパナに入信することになった。

SILKYPIXでの現像時に周辺光量を補正しないことにびっくりした記憶がある。

RX100用のグリップを貼って使っていて、レンズのサイズを間違えなければ取り回しはかなりよい。 GF9の使い勝手の悪さにうんざりした一方で、小型機ながらもエントリーモデルとは格の違うGM1という存在の株が上がってしまった。

ずっと使っていたかったが、現像時に中身の古さがどうしても気になってしまって後悔する、というのがわかっていても目に入ると持ち出してやりたくなる魔性のボディ。目につく場所に置いておくのは危険が危ないので手放すことにした。 正当な後継機はG100になる予定。

GX7MK2

パナの箱型の中級機。長く愛用していたが使わなくなった。いちおうG8が後継ということになる。

愛着はおそらく一番あったのだが、グリップが薄くて太いレンズをつけたときに保持できない、小さいレンズをつけるにはIBIS搭載のせいで重すぎる、あと電源レバーと一緒にモードダイヤルが回ってしまうことが多いというところで使いにくさを感じるようになってしまった。G 14-140をつけた状態で地面に落としてしまったのがショックで手放すきっかけになった。

つけるレンズを選ぶとはいえ、機能的には隙がないし、相場を考えるとかなりお買い得だった。MFTの1台目としても結構おすすめできる。(今は高騰しているかも)

G7

パナの一眼型(? ペンタ部としっかりしたグリップがあるタイプ)のエントリー機。中身が古いが、軽くて握りやすくて操作しやすいのでかなり気に入っていて、よく持ち歩いた。

不安になるくらいスカスカで軽い。まともなグリップが備わっているので G 14-140、G X 45-175 PZ、G X 35-100 など、望遠域に食い込む太めのレンズと組み合わせても快適(ややフロントヘビーにはなる)。小さいレンズをつけてもちんまりしていてKAWAIIがある。ペンタ部の角張りかたは人を選ぶかもしれない。

ずっと使っていたかったが、GM1と同様、GX7MK2と比べて中身の古さが目立つ。ガワはそのまま、最近の20MPのセンサーに置き換えたバージョンがほしいなどとずっと言っていたが、現在はそれに近いG100という精神的後継機が出たので、それに期待して手放すことにした。

G99

パナの一眼型の中の上級機。買ってない。

G7を気に入った直後はMFTボディのゴールはG99で決まり(G9はさすがにでかい)とずっと思っていたが、レリーズボタン近くの一等地のボタン3つの機能が変更できないことに気づき、というか他のFnボタンの配置も便利な位置から遠いことに気づいてしまったので、一気に冷めてしまった。代わりに相場の落ち着いていたG8を買った。

G8 (new!)

パナの一眼型の中級機。期待を持って買った割にあまり持ち出してない気がする。A7並に重い以外は不自由はない。まともなグリップ、まともな位置のFnボタン、まともなIBISを搭載していて、もちろん機能に不満はない。16MPとはいえ中身もほどほどに新しい。(GX7MK2とほぼ同時期なので当然)

満足のいくグリップと操作系に IBIS & Dual IS 2 があわさり最強にみえる。それほど厳しい状況での撮影は最近はしてないが、そもそもG8を買ったきっかけがG9のIBISが強いという話をみて、当時はまっていたG7にないものを積んでていいなあ、そういえばG8のIBISも強力だったっけ、と思ったことがあったようななかったような……。GX7MK2のグリップに不満を持ち始めていたタイミングでもあり、置き換えるのにちょうどいいという言い訳ができてしまったのでうっかり買ってしまった。

G99のFnボタンの仕様が残念だったため、自分のなかで許容できる仕様・サイズのGシリーズの中では最新モデルということになる。互換性のあるバッテリが安く買えるのもよい。

MZD 25/1.8をつけることが多いが、気合を入れて持ち出す必要のあるA7 + 45/2.8 DG DNの組み合わせと重量もカバー範囲もあまり変わらない。野外で撮るのならシャッター音がそこまで気にならなくなるのでA7、室内なら静音撮影とIBISのあるG8、という棲み分けがあるかもしれないが、結局は気分でより小さい軽いボディに流れることになる。

できないと思っていたUSB接続でのファイル転送ができたので、そこが一番驚いた。

GF9 (new!)

パナの小型箱型のエントリー機。「いま買うか後で買うか」という自分のツイートに納得してしまってうっかり買ってしまったが、じきに使わなくなる予定。G100の情報が出る前だったから、G7とGM1の後継機候補はこれしかなかったのだ……。

小型軽量で中身が新しいのはいい。Fnボタンの位置自体に不満はないものの(それこそG99よりよさげに見える)、デグレされた部分の不自由が強く、史上最高に燃えないパナ機になってしまった。 具体的な不満な点は、Fnからだとヒストグラムを隠さずに露出補正がいじれない(Q. Menuであれば可能だが余計な表示も多い)、起動がとても遅い、カスタムモードが省かれているというところ。GM1は中級機と小型機が両立する貴重な選択肢だったのだと思い知らされた。

露出補正をいじろうとしたときの基本の構えは、左手で本体を支え、右手人差し指でFn1にあてたQ. Menuを押し、画面に出てきた露出補正バーを右手親指で左右にスライドするかたちになる。素直に初期配置の十字キー上→左右キーでいじったほうが早いかもしれないが、このときヒストグラムは隠れる。このへんの不便は、小型機で露出をきちんと調整しようというのがおそらく間違いで、そういえばGM1で撮っていたときは適正露出に任せていたか、事前に値を決め打ちしていたかもしれない。(思い出したので追記: GM1は一度露出補正のボタンを押しておくと、ヒストグラム等の表示はそのまま、背面リングを回して露出の調整ができるという挙動だった気がする。表示の面では都合がいいが、背面リングは押し込んでしまうとボタンとして別の機能が動いてしまうので、回す操作にかなり気を使った記憶がある。一長一短である……。)

使いやすいかと期待していた左手のFnボタンとチルト液晶はあまり活躍する機会がなかった。Fnボタンについては露出補正をいじる際に左手がボディを支えるという前提があり、それで拘束されてしまっているせいかもしれない。やはり前ダイヤルはほしい。チルト液晶については薄型ボディの代償か、三脚とかPeak Design Captureのプレートをつけたりするとボディといっしょに固定されてしまって引き出せなくなる残念な仕様がある。

全体的にボディの質感が安いが、カジュアル(Noob)感が出るので個人的には気楽でよい。形状もかなり好き。形状がいいので余計にチープな質感が目立ってしまって惜しいという気持ちはわかる。

対応メディアがmicroSDカードなので最初はムッとなったが、取り外す機会がないのでほとんど気にならなくなった。USB接続で充電もファイル取り出しもできるので。むしろ、今どきUSB接続に対応してないカメラのほうがきつい。(という点では2013年時点で対応していたA7はかなり偉い)

Capture Oneの最新版でもRAWが対応していないという致命的な不具合があり、仕方ないので公式で案内されているSILKYPIXのパナ対応版で現像している。SILKYPIXは前に使っていたときの心証が非常にわるかったが、いまは当時ほど細かい調整をしなくなったおかげか、それほど不自由は感じない。ただし処理枚数が増えたらしぬ自信がある。(今年は撮りに行く機会が少ないのでわからん)

などと不満は大量にあるが、それでも小型軽量であるだけで持ち出す機会は多い。MZD 25/1.8やG 35-100/4-5.6と組み合わせてコンデジにするのが気に入っている。

GF9はG 25/1.7の単焦点がついてくるセットで販売されていて、入門セットしてはかなりいいんじゃないかと思う。絞りを開いたら何が変わるかというのはキットズームでは学べないし(とくにセンサーサイズの小さいMFTでは)、そういう機会を押し売りするのは撒き餌レンズの正しい役割という気がする。GF9が最初ならボディの使い勝手もそこまで気にならないかもしれない。パナの良心の最低保証を確かみてみろ。

G100 (new!)

自分のことをGシリーズと思い込んでいる新系統のカメラ。内容も形状も属性が多いのでキメラだったかもしれない。いちおうビデオ向けでプロモーションされているが、個人的にはスチルカメラとして使いやすいのではないかと期待してポチった。形状については尖りすぎないA7という感じでかなり好み。(まだ実物をじっくり見てないが)

G7の中身を新調したモデルと考えるとG 14-140をつけたときのバランスがわるそうだが、前ダイヤルを追加したGM1/GF9として、あるいはIBISを省いた軽量版GX7MK2として、小さい単焦点やG 35-100/4-5.6を合わせるのならかなりいい感じに使えるのではないかと期待している。

よさげに見える点としては、

  • カスタムモード搭載(GF9で削られているのが非常につらい)、
  • 露出補正をいじるのに便利そうな前ダイヤル(GM1やGF9にないのが痛い)、
  • G99とほぼ同等のFnボタン配置、
  • GF9と同等の薄いボディにグリップとOM-Dほど自己主張しないペンタ部を足しただけの小型のモブ顔ボディ、
  • ダイヤルではなくボタンによるドライブモード切り替え(Fnから呼び出したときのドライブモードの一覧が見やすくて好き。Gシリーズのドライブモードダイヤルが苦手)、
  • おそらくG99と同等の20MPセンサ、
  • GX7MK2と同じバッテリ、
  • microじゃないほうのSDカード対応、
  • USB接続で充電もファイル転送もできる

と、かなり使い勝手がよさそうに見える。起動時間もおそらく1秒ちょいで、GF9のようなモタモタ感はない。動画撮影をするのはどうせ標準〜望遠の用事だと思うのでクロップがあっても構わない。10分以上の長回しはビデオ用途で一番よく持ち出したG7でもしたことがない。SILKYPIXでの現像もまあまあ慣れた。という感じでノリノリでゴーサインが出てしまった。

長く愛用できることを願いたい。これから開封するので、やばい仕様とかがあったら追記する。

2019年に買ったカメラ

まとめる時期なので、2019年に買ったものをまとめた。

略字の断り

どこからが方言なのかがわからなくなってきた。

  • メカシャッター/電子シャッター: ここでは後幕のこと。先幕は電子しかない。(うちでは)
  • AFL, AEL: オートフォーカスロック、自動露出ロック
  • IBIS: ボディ内手ぶれ補正機構
  • MFT: マイクロフォーサーズ
  • MZD(+数字): オリンパス製のMFT用レンズ (M. Zuiko Digital)
  • G/G X/DG(+数字): パナソニック製のMFT用のふつう/X/ライカ銘レンズ。
    • ただしG7とG99はボディ
    • ズームレンズにつくVarioなんとかの部分はエアロパーツなので無視する
      • DG VE 12-60 って呼びたくないので……
  • A7: ソニーのα7(ILCE-7)
    • 7のつくカメラが増えがち

2019年に買ったやつ

Lumux G7

ザ・一眼!という形と和解するために買った(先にG6も買ったが動作不良で返品した)。結果としてはあっさりお気に入りになった。使い勝手がめちゃくちゃよい。買ってよかった。

形状が手になじむし、ボタンやダイヤルの配置がよくて非常に扱いやすい。歴史のある形には理由があるのだなあと思った。(現金な感想) 

ファインダーを覗いて、どっしりと構えて落ち着いて構図を整えてから撮る作法は一種の儀式みたいで、なるほどファインダーの位置や大きさ、質、形式にこだわる人が多いのも理解できる気がする。

太いレンズ(手持ちではG14-140IやGX35-100II)を使うときのボディとしてはしっくりくるバランスになる。MZD2518をつけてもころっとしていてかわいい。隙がない。

操作したときの応答はGX7Mk2ほど早くはないが、それでも遅すぎることはないし、GM1でわかっていたことだが、ソフト側のインターフェースにほとんど不自由を感じない。

ボディの素材にとくに安っぽさは感じないが(まだ良し悪しがわからない)、軽いのはいい意味でおもちゃっぽい。気楽に持ち出すにはもちろん軽いほうがいい。グリップがしっかりしているので、握ったまま歩くときも安心感がある。

IBIS非搭載で軽く済んでいるのも選択肢としてはありがたい。太いズームレンズならだいたいそちら側に手ぶれ補正が入っているので……。後継でG77とか出ないかな。(ソニー感)

左手でも(Fn5ボタンで)親指AFができる点がかなり気に入っている。ズームレンズを使ってるときは左手がレンズのほうに行ってしまっているので、そこまで使用頻度は高くないが、それでも左手が遊んでいるときにふらっと分業ができるボタン配置は便利。(本来はレンズ鏡筒にボタンを置けという話だと思う)

メカシャッターの音が響く(気になる)ほうなので、ずっと電子シャッターで運用している。 GM1を触ってからは屋外で電子シャッターを使うことが多くなっているはずだが、ローリングシャッター歪みで失敗したと思ったことはほとんどない。(つまり動きものを撮らない)

センサーとエンジンのどちらがいいのかはわからないが、GM1やG6よりはちょっと上級という感じの絵が出てくる気がする。

GM1やG6と同様、RAW保存でも撮影時のアスペクト比の設定が適用される。(4:3以外の設定ではクロップされた状態で保存される。GX7Mk2では常にクロップなしの4:3で保存される。) よく現像時に角度を修正するので、その点からするとクロップ前の画素が残っている保存形式のほうが有利なのかなあ、とか考えつつ3:2と4:3を行ったり来たりしている。

ドライブモードダイヤルが視界に入らないので一生触れない概念になりつつある。最近は4Kフォトではなく録画機能を気楽に使うようになった。60fpsもあれば十分でしょう。 シャッターチャンスがいつ来るか不明なシビアな場面なら動画を回しておけばいいよね、という4Kフォトの要旨だけ受け取ったかたちになる。

機能面での不満はUSB接続での充電とSDカードの中身が取り出せないことくらい。バッテリや記録メディアは取り外すから入れ忘れる……。次があればG99になる予定。

Sigma 45mm F2.8 Contemporary

A7用のAFレンズをついに買った。 ボケ質の向上に都合のいい球面収差だけ生かして他は残らず殺した、みたいな村を焼く悪役のような公式の解説を読んで、フルサイズならではのレンズを求めるのであればちょうどいいかな、シグマもfpの勢いが続いてほしいしな、と思ってうっかりぽちってしまった。

これから同じ系統のレンズがどれだけ出るのかはわからないが、最初に出たのが標準域のレンズでよかった。そこそこお手頃価格なのも、そこそこ寄れる点もありがたい。(近くのものを撮ることがあまりないことに購入してから気づいたが……)

既存のカメラのこと

Sony A7

2018年に買っていた安価なフルサイズ機。OMレンズでオールドレンズ遊びをするために買ったが、実際はピント合わせが面倒になってほとんど持ち出さないまま、1年半くらい塩漬けになっていた。

いかにも一眼なボディ形状はG7で和解できたし、先日、ついにAFレンズを買ってしまったので、ようやく本来の性能と操作性を評価できる段階に至った。2020年はフルサイズでしか(MFTでは)出せない絵というものを知っていきたい。

「ふつうの操作性」の基準が今はLumix G7にあるが、A7はそれよりけっこう低い。操作後の応答が遅いのもあるし、C2ボタン、電子ダイヤル(後ろ)、露出補正ダイヤルの列が割と指の届かない位置にあったりするのも悲しい。 各ボタンやダイヤルの距離を考慮し、快適に使うための設定を練るところから攻略が始まるため、ボディだけでもゲーム性に富んでいる。

Sigma4528Cをつけて少しだけ試したが、ぱっと撮って現像で雑に明るさを調整するだけで写真っぽい絵がどんどん出てきてびっくりしている。なんか勝手にドラマチックになる。MFTとは違う次元の何かが出てくることはわかった。 撮るときの気軽さは圧倒的にパナ機が優勢だけど、この重量物を持ち出すことにもそれなりのリターンがありそうだということがわかってうれしい。

Sigma4528CをつけたときのAFは遅いが、MFほど集中力は削がれないのであるだけでありがたい。AF速度でE-P5を使っていた頃を思い出す。レンズのことを考えるとDP2 Merrillの後継と考えるほうが適切かもしれない。(もちろん性質はかなり異なる)

シャッター音が鳴ることで自重する場面はちょくちょくある。構える際に緊張を覚える程度には重量感もある。

管理ファイルの修復をしようとして「バッテリ残量不足でできません」って言われてわろた。あと、手元のAC-USBアダプタでいくつか充電できない組み合わせがあるので気難しい。

fpはほしいが、ぽんと買えるお値段ではないため、ひとまずA7で様子見をしたい。マウントの爪がだめになったら次のことを考える。

Lumix GX7Mk2

2018年に買った機能満載の箱型ボディ。不満がほぼないのでもちろん続投。メカシャッターでも静かなので、本当に気に入っている。

G7を手にしてから振り返るGX7Mk2の感想としては、そこまで小さくないボディサイズとそこそこの重量、やや足りてない感じのグリップという構成にみえるが、機能や操作性を考えると必要最小限なサイズなのだなあと感じる。GM1やGF9よりもでかいのは仕方ない。 小型の単焦点を軽く持ち出したいけど手ぶれ補正がないと不安、となるとこのボディを選ぶしかない。

G14-140やGX35-100を合わせるにはでかすぎる。レンズサイズに対するボディのバランスというものをようやく意識した。

不満がグリップしかない。握りづらさの分だけG7よりもやや重く感じるが、それも箱型であることとIBIS搭載のメリットのために相殺されるし、いちおう追加グリップもあるので万能感はある。

G7のものと比べるとEVFが小さくて粗雑なことがわかったが、だからといってこのEVFを覗いて撮るときに困ることはない。ファインダーに対する信仰心が低くて助かった。

電源レバーと一緒にモードダイヤルが回っていることがあり、EVFを覗いた後に気づくとモードを直すのがだるい。モードダイヤルがすぐに見えないのでボディ背面に置いてほしい。(デザインが崩壊しそうだが、ソニーあたりがうまくやってくれないだろうか……)

Lumix GF9 / GF10

買いそうになって買ってない。中身が古いGM1の代替機として一時期、めちゃくちゃ欲しくなったが、いくつかデメリットがあって結局手を出さなかった。最初のMFT機としてはかなりいい選択肢だと思う。(パナ信者並の感想)

  • よいところ: 小さい、形がいい、MZDのF1.8単焦点シリーズがよく似合う、IBIS非搭載で軽量、左肩のFnボタン、引き起こしやすそうなチルト液晶、USB接続でファイル転送と充電が可能
  • わるいところ: 起動が遅い、カスタムモードがない、露出補正が直接操作できない、ボディ単体で販売されていない(中古もキットレンズがついてくることが多い)

小型で軽量でIBISなしのボディというものは構成部品が少ないので、そのシンプルさに魅力を感じるときが定期的にある。EVFもないのでチルト液晶が引き出しやすそうなのもよい。(GX7Mk2比)

左肩のFnボタンの位置がいいので、AFLにあてて一度使ってみたい。

その他の雑感

MFTのカメラとレンズのこと

  • 最近はほぼ基準感度でしか撮ってないのもあるが、いま手元にあるMFT機で撮ってCapture Oneで現像して得られる絵で不満はないと思う。
    • MFTのゴールはG99にDG 25/1.4 IIとG X 35-100/2.8 IIを合わせた構成になると思うが、手持ちのG7とMZD 25/1.8のままで終わる可能性もある。
  • パナ機のカスタムモードがよい。以前にAモードでは基準感度、SモードではISO Autoで撮ることがほとんどなので、モードの切替直後に感度設定がそうなっていてほしいと書いていたのだが、カスタムモードだと登録時の諸々の設定が呼び出しのたびにレストアされるので、つまりは所望の動作になった。満足。
    • 当初は意識していなかったが、露出補正やAF位置も起動のたびに初期値にもどるので、この点もありがたい。
  • G 25/1.7からのグレードアップとしてMZD 25/1.8を買った。小型でAFが無音で、開放から強そうだったので。AF駆動時にレンズ内でモヨモヨモヨ!と動いてるのが指に伝わってくるのがかわいい。(本当に無音なの?)
    • 同じく無音AFでそこそこ小型で色気のある写りと評判のDG 25/1.4 IIとしばらく悩んだけど、MZD 25/1.8のレビューでよくみる「味のない写り」というものが逆に気になってしまった。あとレンズ本体が短いのが好みだった。
    • G 25/1.7に大きい不満があったわけではなく、ただ3年以上も使っていてレンズ内のチリが目立ってきたのと、パナ機につけたときのカタンという本気AFの音が気になってきて、さすがに元は取れただろうし、標準単焦点は本当によく使うから、ちょっといいやつに置き換えてもいいかなと思った。
      • 実際安いので、様子見としても最初の単焦点には本当におすすめです。
    • パノラマ合成ソフト(Image Composite Editor)を軽率に使うので、広角端は換算50mmでも足りるような気がしてきた。
      • パノラマ合成の際にビシッと垂直を揃えてくれることを受けてか、現像時にも水平垂直を注意するようになった。
        • 自動で水平をとってくれる換算50mm F2程度のGRがあったらかなりほしい。(唐突な妄想)
      • パナ機かシグマ機だとAFLと同時にAELをかけられるので、パノラマ素材を撮るときに楽。
  • 高倍率ズームとしてG 14-140/3.5-5.6 Iを買った。RX100M6やMZD12-100の発表時から発症していた換算24-200mm(厳密には50-200mmの部分)がほしい病はひとまず収まった。(SEL18135を買ったときにも同じことを書いた?) 
    • MZD12-200から見たら十分小型だよね、という予想外の方向からのサイズ感ハックに背中を押されてしまった。
    • 手持ちのキットズーム(G 14-42 IIやG 35-100)よりもズームリングの回転がなめらかなので、満足度がちょっと高い。
    • いくらズームの倍率があっても位置取りがわるいと何も撮れないということを気づかせてくれる。
    • 14-42mmの出番がなくなるかと思ったが、GX7Mk2に合わせるにはG14-140はでかすぎるので、需要はまだある……と思いたい。(すでにMZD2518に食われがち)
      • 手持ちの14-42mmの中ではG 14-42 IIがいちばん気に入っている。最近の黒いやつ (H-FS1442A-KA) の配色がいいし、25mm位置でいちばん短くなるのでホームポジションにできる点も好き。
  • 35-100mmの望遠ズームレンズ2本(F4-5.6のGとF2.8通しのG X)がどちらも小さくて気に入っていて、ちょくちょく持ち出している。換算70-100mmあたりは信号待ちのときに道路の向こう側を撮るのにちょうどいいと思う。
    • 小さいほうは標準域のレンズと同等のサイズ感で望遠域をカバーできるので本当によいが、それはそれとして、もっと小さい望遠ズーム機があってもいいよなと思うことがある。換算70-200mmのレンズがRX100くらいのボディに収まったコンデジがあったらほしい。(それがまさにRX100M6ですが……)
      • 本当は換算50-200mmの小さい暗いズームがほしい。(いまはやや大きいG14-140で満足するしかない)
    • 大きいほうは、なんかすごく色が出る気がする。ただ撮るだけでいい感じの絵が出てくると楽でいいなあ、DG 25/1.4もこんな感じなんだろうなあと思っている。
    • G14-140を使っている感じだと、テレ端が70mmくらいでもわりと足りる可能性はある。そういう意味ではDG12-60もゴールになりうるかもしれない。(でもでかい)

カメラというもののこと(装置について)

カメラの操作性について求めることがなんとなくわかってきた。大きすぎない重すぎないことが前提条件で(いきなり曖昧)、

  • 親指AF(AFL)ができること、
  • 露出補正がすぐにいじれること、
  • 静音撮影ができること

あたりを重視していると思う。小型ボディ(≒ エントリー機)では省かれがちな要素で残念。 あとは、あればうれしいという点ではAFが速い、起動が早い、操作に対する応答が早いというのがあって、総じてパナ機が快適という話になってしまう。

自転車を押しながら、傘をさしながら、コーヒーを飲みながらなど、片手で撮れない/撮りにくいことに不自由を感じる。ズーム操作がからむと特に。コンデジのズームレバーのありがたみがわかってきた。

スマホのカメラでも十分!ってのがよくあるけど、たしかにスマホでもコンデジでも全然いいと思う。手持ちでカメラが頼りになるやつはいないけど、カード型のボディに、換算50mmのちょっと明るい単焦点か手ぶれ補正つきの70-200mmがレンズがついたやつがあって(あるいは2センサ体制で両方積んでほしい)、水平を自動で直してくれて、カメラ以外の処理でバッテリを浪費しなくて、起動で待たされることがなくて、レリーズボタンを押したら必ずレリーズできて、待たされないAF速度で(あるいは置きピンができて)、撮影後でも露出をいじれたら全然ほしいと思う。(安いスマホしか使ってないので期待値が低い)

いまや半携帯ゲーム機でさえスクショ(静止画も動画も)をさくっとツイッターにアップロードできるので、カメラもそれくらいはできてほしいよなと思わなくもない。

写真というもののこと(結果について)

  • 人間はグラデーションがあるだけでそこに意味を見出してしまうので、周辺減光なんかはわかりやすい武器だなあと思う。濫用してる。
    • G X 35-100 IIを使っていてようやく意識し始めたが、周辺光量落ちがあればなんでもそれらしく見える気がしていて、それが大きく現れる開放のみで撮るのも写真としては正解なのかもしれないみたいなことを考えている。
      • 屋外でも単焦点の開放だけを使うみたいなことを最近は試している。
  • 景色の中にぽつんと人影を置くだけでお手軽にストーリー性のようなものが演出できてしまうので、これは本当によくないなあと思う。複数枚合成かなにかで動体を消すやつが気軽にできたらやりたい。
  • 手ぶれ補正があっても明るい単焦点レンズがあっても暗いところは写真にならないのだなあということをようやく理解してきた。光がないと写真にはならない。夜に撮れる写真はない。(これは夜景に飽きただけかもしれない)
  • 溜まっていたRAWはそれなりに処理できてきて、現像したものの中でいい感じのやつはGoogle Photosへのアップはしているが、公開用のFlickrへのアップロードはまださぼっている。おまちください。
    • アーカイブ的な場所ではないけど、最近のTwitterはわりと大きめの画像を上げられるし、なんならHD 60fpsの動画も載せられるので、いい感じになってきたなあと感じる。

FE風花雪月 3周目(青獅子/王国)をクリアしたメモ

3周目が終わったので、忘れるために書いておきたい。

今回は青獅子学級、ノーマル・クラシック、プレイ時間は40時間弱(通算203時間)。

クリア時のレギュはver. 1.0.2。聖人像、騎士団と計略、副官、紋章アイテムの利用は禁止した。(1, 2周目と同じ。騎士団の外し忘れは例によってたまにあった)

難易度ノーマルは初めてだったけど、経験値がアホみたいに手に入るし、そのせいかレベル差があって敵が脆い(語彙が殿下)ので、自軍ユニットの強さがよくわからなかった。だいたい無双になる。

技能習得が終わった後半からは早解きの方向で進めた。マップ上の宝箱はほぼ無視してボスを叩いた。

要所でのスクショ(ステータスと所要ターン数):

twitter.com

過去の周回:

anought.hatenablog.com

anought.hatenablog.com

プレイと縛りの内容

育成と出撃は4人だけ

→難易度ノーマルなので大丈夫だった。ドラマスさえいれば2人でもいけそう。

人数が少ないので、講義パートがすごく楽だった。講義に出てこないひともいるし……。

悩むほど選択肢がないので戦闘も楽。そして敵も弱い。

行動力を使わないフリーマップは禁止

→しようと思ったら、序盤の先生をブリガンドにするまでが遠すぎて使ってしまった。壊れた斧をたくさん振った。

武器の購入禁止

拾い物と修理でなんとかするつもりだったが、初手で拳武器を買いに行ってしまった。初期メンバー(初期装備)を考えないと無理です。

騎士団を使う

→使わなかった。周回データだと、以前に仲間にした騎士団がレベルそのままで残っているらしく、ちょっと気持ち悪くて使う気になれなかった。

いままで周回要素をまったく使ってないので、4周目は素のニューゲームにしたい。

キャラ雑感

*神の一撃をはじめとしたゴリ押し性能を重視した。でも敵が弱いし、獲得経験値も多いので、難易度ハードでも通用するとは思わない……。

ベレト

  • 拳闘士→ブリガンド→グラップラー→ウォーマスター→涅槃
  • 拳をメインに据えた。スキル目当てで結局斧も育てることになった。保険で剣も鍛えた(間接攻撃がほしいときにちょくちょく使う)。

拳先生を試した。終章で銀装備を買い忘れるほどゴリ押しが通る。

過去のつらい思い出があまりない先生。本編で感情に目覚める。(全ルート共通)

なりゆきなりに、殿下の救いになったのならよかった。

ディミトリ

  • 盗賊→アサシン→マスターロード
  • ロードなので剣。保険で槍も鍛えた(ラスボス戦でのみ使用)。授業に出てこないのでエピタフは断念。

過去につらいことがあり、それが王国ルートの主題にもなっている殿下。さすが主人公。

公式キラーマシン。きがふれている。 青獅子学級は王道っぽいと言われまくる雰囲気の中での外道ムーブには惚れた。 生徒と仲良くなっておいてからはい戦争しますよ、というこのゲームの主旨と同様、上げて落とすFETHらしいといえば一番それらしいキャラ。それでいて最後はきちんと陛下になる。

同盟と和解する流れになるとは、中盤のあのドロドロ進行からはとても想像できなかった。悪堕ちと見せかけてこれが光墜ち……?となる。(とは)

眼帯は先生が皇帝を抑えてないとすぐに付いてしまうようで、なるほどなという感じ。

ずっとアサシン姿だった。外見はバレンシア大陸の眼帯魔戦士と似ている。 森も炎上地形も移動コスト1ですいすい移動できるのはよい。先生も拳闘士/グラップラー時代は並んですいすい歩いていた。

剣回避のスキル目当てで踊り子にもした。5年後の個人スキルのことは忘れていたが、意図せず回避盾としてのスキルをだいたい網羅してしまった。

皇帝についてのアレコレは青獅子がいちばんすっきりしていて良いと思う。短剣まわりのエピソードが最後まですばらしかった。決して相容れない二人の終わりかたにふさわしい幕引きだった。尊い

3ルートを終えてみると、人道の青獅子(メインキャラの掘り下げがすばらしい)、覇道の黒鷲(2周目のあなたは反体制したくなるよね)、王道の金鹿(大陸情勢の案内と整理と総括)という印象になった。

殿下の個人スキル、相対した敵がただならぬオーラを感じて命中率が下がってるだけのような気がしてくる。一時期の敵専用スキルやん。 どうしてもレベルアップのタイミングで回避デバフがかかってしまい、運用が絶妙にめんどうくさい。

いま考えると、フェルディナントの個人スキルも、速さの伸びる職になっていれば回避壁という役割を持てたのかなあと思う。

FEというゲームじゃなかったらあそこで参戦するドゥドゥーの正体を疑ってしまうよな。

アッシュ

  • ブリガンド→ドラゴンナイト→ドラゴンマスター
  • 斧を鍛えた。飛行も育つので警戒姿勢が便利。重装(装備重量-3)も活躍した。

本編でつらいことがある。生い立ちから後日談までの流れはFEのお手本のような平民キャラにみえる。

空飛ぶ万能鍵にして今回の早解き(ボス叩き)の肝。移動力と火力と攻速があればよい。弓は回避すればよい。

早解きを意識した中盤からは銀の斧と行軍の指輪、祈りの指輪(自動回復用)を常備していた。宝の鍵は持ち歩く必要がないので助かった。

序盤は成長率が相当悪く、2ピンとか3ピンがほとんどだった。スキルでごまかすしかないかと思っていたが、中盤あたりから火がつき、結果としては(ノーマルでは)十分なアタッカーに仕上がったので助かった。

イングリット

  • プリースト→メイジ→ビショップ→グレモリィ
  • 信仰と理学を育てた。リブローとトロンがあれば大体どうにかなる。資格のために剣も鍛えた。

殿下にも関わってくるが、過去につらいことがある。とはいえ殿下が圧倒的な構ってちゃんムーブで本編を回しているので影が薄い。

いつものリブロー役。トロンとエンジェルも使える。 本人の意向を無視して魔法系にしてしまった。後日談で騎士に戻ったらしいので気まずさがある。

凛々しい声とともに剣を振るうビショップ姿が神々しい。ニーベルン・ヴァレスティが撃てそう。 立ち姿がよいのでエピタフの資格も取った。直立時はかっこいいのだが、戦闘中はずっと屈んでしまうので勿体ない。

顔もいいが声もいい。必殺時のボイスがレオニーの次に好き。 勝利時とスキル習得時の一部のセリフにひやりとした何かを感じる……。(温度差があるところも良いキャラです)

エーデルガルトと黒鷲/帝国勢

皇帝、金鹿ルートよりもエモな最期だった。師(せんせえ)との態度の差にクラクラしてしまう。

エンドロールがあの曲だった。もうそういう立ち位置として捉えるしかない……。

ヒューベルト、アランデル公がいなくなったとはいえ、書き置きはないのかいというお気持ちが少しある。(そして皇帝と殿下はそれどころではない)

フェルディナントとベルは必要な囮だった。ハンネマンはどうして帝国側にいたんですかね……。

死神騎士の正体が明かされそうで明かされない。もう仮面のひとでいいから本編で自白してください……。

クロードと金鹿/同盟勢

盟主さまはついに3ルートとも賢く立ち回ってしまった。きわめて優秀。去り際に哀愁もある。

2回目の鷲獅子戦では盟主が先頭にいたおかげで簡単に釣り出せた。(2敗) 同盟の勢力をほとんど残せたので精神的によかった。

立場があるとはいえ、ローレンツの無駄死に感がやるせない。

4周目のこと

いちおう帝国/教団ルートをやるつもりでいる。 難易度はハードでいきたい。

ベルナデッタとフェルディナントはリベンジのつもりで育成したい。

FE風花雪月 2周目(黒鷲/帝国)をクリアしたメモ

FETHの2周目をクリアしたので、いま思うところを書いておきたい。

  • 答え合わせと雑感

  • キャラのこと

  • 3周目のこと

黒鷲学級/帝国ルート、ハード・クラシック、プレイ時間は70時間(通算165時間)くらいだった。 今回はプレイ前にネットで情報を調べた。主に習得するスキル、戦技、魔法関連を調べて準備した。

クリア時のレギュはver. 1.0.2。 聖人像、騎士団/計略と副官の利用は禁止した。(1周目と同じ。騎士団の外し忘れはちょくちょくあった)

紋章アイテムも禁止。世界観がぶっこわれるものを輸送隊に勝手に入れるのをやめてほしい。

1周目(金鹿ルート)のときの雑感:

anought.hatenablog.com

要所でのスクショ:

twitter.com

答え合わせと雑感

リセットコマンド

→あった。よくわからんサイトにないと書いてあったので、試さずに信じてしまっていた。2周目の途中からは便利に使っている。

本作の主人公はエーデルガルト、メインルートは黒鷲ルートなのだろう

→よくわからない。彼女の生い立ちがもう主人公という感じだし、金鹿編のED曲(とメインテーマ)の曲名からそう思っていたが、5年が経過する直前のシーンがいきなり雑だし、今回のED曲は別のものに替わってしまった。逃げ水だ。

死神騎士の正体

→わからない。マヌエラとは和解した模様。

そういえば、エンドロールのボイスを見ればわかったかもしれない。

クロード

→どこまでも優秀。リシテアが助かったのも1周目のカップリングのせいかと一瞬思った。

リシテア撃破後に選択肢が出たときは「は?」となってしまったが、きちんとフォローがあってよかった。

クロードが予想外に早い退場となったことにもびっくりしたが(どのルートも鷲獅子戦の再現があるものだと思っていた)、その点についてもフォローがあったし、これから王国との対立に集中するんだなあという雰囲気が出たので、まあこれでよかった気もする。

アサシンの共通デザインにある尻尾をみると、図らずも専用クラスとつながってしまったクロードのことをたまに思い出す。

ストーリー

→露骨に不穏が残っているメリーバッドエンド感がよかった。金鹿ルートで相対した戦力を考えるに、力を失った先生では黒幕には勝てない気がする……。

エーデルガルトはディミトリのことを盲執の王と呼んだけど、エーデルも大司教倒すべしという思想に囚われていて(立場からするとそうするしかないが……)、結果的に黒幕を倒す決定打を失ってしまうというのは皮肉があって好き。 出自からするとぽっと出のクロードのルートのほうが結末がいい感じになってるのも、なんかこう、言いにくい何かがある。

ストーリーは教団滅ぼすべしという信念をそのまま着実にまっとうしたという感じ。勢いがあった。勝ったほうが歴史をつくるぞという強い意思を感じる。

FINが出たけどトゥルーエンド感がまったくないのでどうしようという感じ。リトライする気力はない。

幼女(脳内のほう)とのエンディングは選べたのだろうか……。 というかソロエンドを選んでしまったので、最後まで幼女が主人公に協力してくれたのかもわからないまま別れてしまって悲しい。

システム

不満だった点はまだ不満。慣れたといえば慣れた。

ステータス画面でAを押すと持ち物整理やスキル変更、戦技変更等ができるメニューが出せることを知って少し楽になったが、できるときとできないときがあってよくわからない。(出撃準備画面のみ?)

戦闘マップ、遠い視点(倍率)をもういっこ足してほしい。増援のファルコンナイトの移動範囲を確認するのにいちいち全体マップを開いてカーソルを合わせるのがだるい。

高速・高火力・高機動のファルコンナイトの増援がどかどか出てくる終盤がつらかった。ベレスとエーデルとペトラ以外は攻撃を受けると即死してしまう上に移動力がなく逃げられず、待機する位置とタイミングを狙って一網打尽にするとか、ベルの囲いの矢で足を止めるしかなかった。

キャラのこと

終章以外は被必殺の心配がないキャラばかりで、とても楽ができた。

今回は開始前にネットで習得スキルとかの情報をがっつり集めたので、目標に向かってほぼ一直線の育成になったと思う。 結果的に短かった黒鷲/帝国ルートとは合っていたのかもしれない。情報収集を禁止していたら色々間に合わなかったと思う。

終わってみれば、体当たり、入れ替え、引き寄せとか、ユニットの位置制御関連の戦技をもっと準備しておけばよかったかなあという場面がちょっとあった。今回は最後まで2人だけ、しかもぶちかまししか使えない状態だった。 魔道士系は戦技スロットが余りがちなので、次回以降はその辺を意識したい。

ベレス

  • 盗賊→ソードマスター

  • ひたすら剣を鍛えた。趣味が手斧なので斧も少し。

  • 本編が短かった(終章を終章だと思わずに進軍した)のでニルヴァーナ姿で戦場に立つことはなかった。

無口な女教師。キャラデザのせいか雰囲気が前回よりもふわふわしており、不思議ちゃん度合いが増してしまった。

序盤はぽやぽやしていてどんくさいし(速さが微妙に足りない)、タゲを集める仕様なので不安だったが、結果的には1周目と同じような剣士に育った。 体力がそこそこあって攻速が異様にあり、守備魔防はそこそこ。と書いて確認したら1周目の6割くらいしかなかった。あまり困った記憶がないのだが、なんやかんやでラッキーな回避が多かったのかもしれない。

天帝の剣は威力があって勝ち逃げしやすい。自動修復もあるので気安く使える。 あと、やはり剣の戦技がチートなので、そちらと合わせるとだいたい無敵。反撃を受けないので死にようがない。

傭兵出身でへそ出しは解釈違い。着替えシステムが本当に必要なのは先生だと思う。あと闘技場に参加してほしい。

エーデルガルト

  • アーマーナイトドラゴンナイト→ドラゴンマスター

  • ひたすら斧を鍛えた。途中で重装、中盤以降は飛行も鍛えた。

  • 先生と同様、専用職で戦うことはなかった。終章はドラマスでないと間に合わないことが多かったと思うし、後悔はない。

公式の斧ガール、の看板娘のほう。教団を絶対滅ぼすマン。野望も出自も壮絶だった。リシテアとの対比で思うところは色々ある。

体力も守備もあってかなりしぶとい上、力も速さもあるので反撃だけで敵が勝手に溶けていく。飛行職にしていると警戒姿勢による回避バフもあわさって凶悪。毎ターン回復の指輪をつけているとひとりでもエリア内の敵を引きつけて回れるので、総じて使い勝手が良い。命中とさらなる火力も戦技でカバーできるストロングスタイル。

師(せんせえ)に夢中だが本業も忘れない一途な皇帝。支援Bで終わってしまったのを本当に後悔している。(後日談はドロテアとくっついた)

ヒューベルト

  • メイジ→ウォーロック

  • ひたすら理学を鍛えた。前半は指揮も育てていたが、結局応援は使わなくなったし、騎士団も縛りがあるので使っていない。そのリソースを馬術にあてればよかった。(ダークナイトには間に合わなかった)

バレンシア大陸を感じるダークマージ(自己申告制)。 1周目のリシテアの印象が強いからなーあそこまではなーと期待をほどほどに育てたら素で強かった。魔力と魔防が伸びるし技もそこそこある。命中の指輪をずっと持たせていたので、貴重な射程3の闇魔法を外すこともなかった気がする。 薄幸だが前線で攻撃を受ける機会は少ないので、必殺の心配がない。魔法の使用回数のみが玉に瑕か……。

見た目からしてダークメイジだなと見込んでいたのだが、試験パスを盗む必要があることに直前まで気づかず、結局盗むのは諦めた。結果として凡庸な魔道士の外見をしている。

射程3の闇魔法を序盤から使えるので優秀。追撃が出せるとうれしいスライム(防御デバフもあり)、必殺が狙えるデス、どちらも活躍した。

主君ファーストで非常に好感がもてる。ストーリー上でも完璧な補佐官をやっていてブレないし、それでいて黒幕への配慮も欠かさない。 金鹿ルートではいきなり出てきた感のある黒幕だったが、黒鷲ルートではヒューベルトの説明のおかげで導入がスムーズだったと思う。(それだけにオチがつかなかったのは勿体ない気もする)

黒マテリアって言ってほしい。被弾ボイスがたまにかわいい。

フェルディナント・フォン・エーギル

前半はよく名乗るのでフルネームを憶えてしまう。フェルディナントの部分が略しにくいのでエーギルくん。

雰囲気は騎士の中の騎士って感じ(よくわかってない)。後半のパラディン姿は聖戦の系譜の親世代という趣があって非常にかっこいい。

気持ち的には1周目のセテスを目指した(紋章もだし、剣殺し、槍殺しが両立する点も)が、速さがないと壁役にはなれないことを証明することになってしまった。 敵の斧使いの追撃を確実にもらってしまうし、それでいてこちらの防御をはるかにしのぐ火力があるので、一戦だけで体力がほぼ溶けてしまい、2人目の防御もままならず、フォートレス時代は移動力がなくて逃げるに逃げられず、というひとり暗黒時代があった。 その辺、金鹿メンバーではうまくカバーできていたのか、気になることはなかった気がするが……。やはり一人でも立ち回れるエーデルガルトを意識してしまうのだろうか。

エーデルガルトとは前半は徹底して不仲、後半は家柄のあれこれがあった一方で個人的には和解していて、なんか皮肉だなあというお気持ちがある。

騎馬系クラスだと速さの成長率が下がってしまう不具合(仕様)があるらしく、システムにも愛されない男だった。馬も降りたほうが速さが上がる。悲しい。

リンハルト

  • プリースト→メイジ→ビショップ

  • 信仰をメイン、理学をサブに鍛えた。他にやることがない。

ずっと回復役。エコーズ以降は毎章使えるリブローがないと震えが止まらない体質になってしまったので、今回もリブロー要員を準備した。彼は序盤からのリブロー担当。

リブローとワープを覚えるので便利。攻撃魔法も、ウインドとシェイバーがあるのでだいたい間に合うし(軽さと必殺重視)、信仰がSになってからは射程3のリザイアが輝いていた。

魔防が高く、幸運もあるので、終盤はサンダーストームを受けてもらったりした。魔力もけっこうある。

よく活躍してくれたが、とくに思い入れはない。

ベルナデッタ

  • アーチャー→プリースト→ビショップ

  • 最初に弓を鍛えて、あとから信仰を育てた。囲いの矢とリブロー(中盤以降)を両立したかった。欲を言えば移動力もほしかったが間に合わなかった。

  • スナイパー姿で戦場に立つことはなかった。(信仰の育成を優先したため)

自称弓使い。弓を持っているので射程3-5をカバーするし(狙撃)、敵の足を止めることもできるし(囲いの矢)、遠くの味方の体力を回復することもできる(リブロー)。

インデッハの紋章(攻撃回数+1、旧作でいうところの連続)、2回連続攻撃自体は拳とかで見慣れてるはずなのに、確率で発動となると逆に新鮮というか懐かしさを感じる。そういえばスキル発動時に出てくるウィンドウがかっこいい。 その紋章発動も前半での活躍がメインだった。後半ではほとんど見てない。

射程はあるが火力はない(個人スキルを発動すれば中盤までは足りる)。技は伸びたが必殺は狙わない。魔防はちょっと高めだが幸運が中途半端に低いのでサンダーストームを受けることはできない(1敗)。体力と守備も低めで物理壁も無理、魔法攻撃をしようにも魔力は高くないしリザイアしか持ってない。 では何をしていたのかというと、敵の射程外からチクチク削ったり、射程1の敵の足を止めたり、ひたすら遠距離回復をしていた。終盤に近づくほど通常攻撃をしなくなったので、紋章の発動を見る機会は減っていった。

紋章と馬術の技能開花で覚えるスキル(すり抜け)から、高い移動力で敵陣にもぐりこんで長射程攻撃で魔道士をつぶしたり、手数で攻めたりする運用が合っていたんだろうなあという気がしている。技能の得意分野をみればまんまボウナイトだし。個人スキル(体力が満タンでないときに攻撃+5)も、一発殴られたら相手に泥をかけてからピャーッと逃げる姿が思い浮かぶ。ステータスはわからないがシステムには愛されているおもしれー女。

この手の声のキャラは苦手、金鹿ルートでは1ターン目にアーチで必殺をもらった思い出もあり、とにかく第一印象がわるかったのだが、優秀な習得スキル(戦技と魔法)を知ってからは育成に愛着がわいてしまったキャラ。いつもベルのことを考えている。(ほぼ技能レベルのこと)

個人スキルが赤い涙石の指輪のトリガーが緩い版と考えると相当にやばいキャラ。カスパル以上に二つ名が増えてほしい。隠れ熊ってなんですか?

ドロテア

  • メイジ→ウォーロック

  • 理学をメイン、信仰をサブで鍛えた。トロン、メティオ、終盤のリブロー目当て。 剣も育てたが使ってない。

バレンシア大陸を感じる魔道士。射程3のサンダー、ではなくトロンが優秀。射程外から敵を削れる攻撃はいくらあっても困らない。

射程10のメティオも、1章につき1発(ウォーロックになってからは2発)しか撃てないが、大活躍だった。安全な位置からの支援砲撃、面倒な敵アーチャーやアーマー、逃げるボスの削りやトドメに。命中は低いが、システム上、ダイスの振り直しはできるので、当たるまで繰り返せばよい。(実際にやり直した回数はそこまでない) メティオを撃った後は回数が残っていても直前に使っていた魔法を装備するらしく、最悪、接近されて殴られても隙は少ない。

そこそこの魔力と攻速をもって繰り出されるトロンは汎用性があってとにかく優秀。終盤からはリブローも使えて毎ターンが忙しい。

後半のセリフが全体的に病んでいて、その反動か人間関係もわりと見境がない。心配になる。

リシテアとはカドゥケウスの杖を使い回す仲。うまくいってほしい。(脳内支援B)

ペトラ

一国の姫といえばペガサスナイト。(認知の歪み) 純粋なペガサスナイトかと思わせておいて、異能の回避壁になってしまった。

ペガサスナイトといっても旧作のイメージのように魔防があるわけでもないし、火力不足は重量武器で補わないといけない。ファルコンナイトになって槍の達人を取得し、火力不足が解消されたと思ったが、またすぐに不足するようになってしまった。 体力も守備もないので、単独で任せられる場面はそれほどない。はずだった。

火力不足を補って余りある回避率がすごい。異様に伸びる速さと警戒姿勢の回避バフをあわせ、あと剣殺しと剣回避もつけると、ほとんどの敵の攻撃を命中10%以下にまで下げてしまう。弓兵が近くに来たらペガサスから降りて森に潜めばいいし、ここまで相手を問わない優秀な回避役を他のFEで見たことがない。(いやトラキアにはいたような気がする。ブリギット出身だしな……)

ひたすら奇襲を勧めてくるストイックな狩人。待ち伏せとかキラーボウが似合いそう。

リシテア

  • メイジ→ウォーロック

  • 理は十分なのでほぼ信仰だけを重視して育てた。時間が足りない。

1周目で実績のあるつよつよ魔道士が今回もまさかの参戦。今回は射程+2の杖がないのでナーフされている。途中からカドゥケウスの杖(射程+1)が誰でもペナルティなしで使えることに気づき、なんとか勢いを取り戻した。

異様に高い魔力と魔防は健在。体力と守備が壊滅的だったが、ウォーロックの試験に受かると守備+8のボーナスがもらえたので、なんとか安心感も得られた。 エンジェルは割と早い段階で習得でき、ワープもなんとか終章には間に合った。

まさかの参戦で本当にびっくりした。加入当初は混乱していた。 一方ではヒルダが戦死してるし、クロード関連でも色々とショックのでかいタイミングだった。

交友関係は、先生とはタイミングを逃す(支援なし)、エーデルとは一方的に心配されておわり(支援C)、リンハルトには一方的に鎌をかけられておわり(支援C)と、うまくいかなかった。黒鷲の面子と噛み合わない雰囲気はなんとなくわかる。

黒幕に因縁があって帝国に一時的に協力するのはわかるが、その決着がつくのは金鹿ルートのときのみ、黒鷲/帝国ルートでは結局どうするのみたいな展開になってしまい、後日談をみても非常に後味がわるい。どうか幸せになってほしい。

その他のキャラ

カスパルは使わなかった。拳の戦技は便利そうだが、拳闘士/グラップラーの格好があまり好かない。

スカウトは、敵対するはずだったかもしれないのに、うかつにもマヌエラとアロイスを仲間にしてしまった。どちらもほとんど育てなかったが、後者は鍵開け要員としてちょっと出撃した。

3周目のこと

申し訳ないが青獅子の面子にあまり興味がない。とはいえ、帝国ルートでも重要な設定のほのめかしがあったので、青獅子/王国ルートもやらないといけない空気になってしまった。

王国ルートで話がどう転ぶのか、眼帯がどのタイミングでつくのかは一応、気にはなっているので、あまり頭を使わない縛りで気楽に3周目をやろうと思っている。具体的には、

  • 難易度ノーマル・クラシック、

  • 4人しか育てない、

  • 騎士団はバリバリ活用する(システム理解のため)

みたいな感じでいきたい。 皆も聖魔の光石でゼトエイ(とついでにエフラム)しか出撃させない、クラスチェンジもさせない姫プをやったことがあると思うが、似たようなことをFETHでもやってみたい。

黒鷲ルートの分岐点でのセーブも残してあるので、第4のルートもそのうち覗きたい。

FE風花雪月 1周目クリアしたメモ

FETH(Fire Emblem: Three Houses らしいのでFETHという略称を使っている)の1周目をクリアしたので、思っていることを書き下しておきたい。

  • システム関連
  • ストーリー関連
  • キャラと育成、使用武器関連
  • 2周目のこと

金鹿学級、ハード、クラシックで終章クリア時のプレイ時間が95時間半。 クリア時のレギュはver. 1.0.2。

節目と思った時点でのステータスのスクショはMastodon Twitterのスクショアカに上げた。R.I.P. マストドンJP。

twitter.com

システム面で不満な点もあるが、全体としては非常に満足している。とてもおもしろかった。

なるべくネットで情報を調べないようにした。例外は計略のダメージと攻速の計算くらい。 騎士団と計略は、最初のお試し以降は封印した。副官と聖人像まわりのシステムはまったく使ってない。

当然だがネタバレがある。情報を集める前に書いたものなので、いくつか正確でない情報も含まれている。 あと、時間感覚がおかしくなっており、たとえば「序盤」と書いておいて序盤でない可能性がある。

システム関連

難易度ハードは、一部のボスがいきなり強かったり、頭が痛くなる場面もあるものの、全体としてはやや簡単めに感じた。 でも外伝はキャラが育ってから挑もう。

序盤から戦技による優秀な威力、命中バフがどんな武器に対しても適用できるので強力。 武器の耐久値が復活しており、最近のFEからすると買い足すの面倒ではあったけど、戦技が強すぎるためにペナルティを課しておきたいという気持ちはなんとなくわかる。(とはいえ、フリーマップに行けば金欠にはならない)(さぼっていたので一時期、金欠になった)

初見殺しはわりと多い。

  • 移動しないと見せかけていきなり動き出す敵将、

  • 使うまでわからないステージギミック(ワープ床、火計等)、

  • 扉の鍵は用意するけど宝の鍵は持参してね、(リセット)

  • 友軍アーマーがいきなり湧いた魔道士につぶされた、(あきらめ)

  • 「中にアイテムが入っている」空宝箱、(ドラゴンナイトを送ったのに)

  • いきなり全速力で逃げる死神騎士、(ワープでなんとか追いついた)

  • 命中100%のサイレスを当てても沈黙しない(無効スキル持ち)、

  • 扉を開けた次のターンに地震が起きて低レベルの鍵開け要員が全滅する(巻き戻して1ターンキルした)

とか、色々あった。なんだかんだでリセット(セーブ地点からのやりなおし)はほとんど我慢できた。 時間の巻き戻しが9回というのは、初見殺しへの対応を含めたら妥当な感じ。やばい章は残り0-2回まで追い込まれた。

ラスボスも死神騎士も、射程無視で反撃するスキルを持っている、かつ高火力高命中高必殺なので、反撃をなくす剣技でしか攻撃できない。その剣技を覚えているのは主人公だけ、なので主人公しか戦えない……という状況になってしまい、少し残念だった。(これは計略を使えば解決できるのかもしれない)

そういえば、剣をメインで使っている生徒がいなかったので、剣術大会のときはまったく勝てなかった。生徒だけでなく先生にも参加してほしかった。

キャラの順番が初期名簿順から変えられないことが多くて、ちょっと不便といえば不便。 最初に見出したカップリングを信じて進行させるオタクなので、そのカップリングでまとめて並べておきたかった。

敵キャラの、クラスごとのステータスの違いについてはメリハリがあってとてもよかった。 アサシンは絶対2回攻撃するほど速い、フォートレスはひたすら硬い強い遅い、ウォーリアだかウォーマスターは斧の必殺がこわい(GBA世代のバーサーカーっぽい)、とか。

神器各種については、修理する素材が揃わなかったので、自動修復される天帝の剣以外はあまり気楽に使えなかった。 高火力が要求されるボスほど反撃が痛すぎるので神器でも狙えないという状況も多かった。

システムにダークソウルっぽいところがあったり、ストーリーにちょっと進撃の巨人っぽい雰囲気があったりする。(直近で触れたコンテンツの要素を見出しがち)

戦闘画面のマップはもう一段階、ズームアウトできてほしい。あとズームしたらその倍率を維持してほしい。(ロードするごとに初期状態の近すぎて使えない倍率に戻る)

名簿はレベルの低いキャラを確認するためによく使うので、ソートをかけたらその状態を維持してほしい。(名簿を開くたびに並びがリセットされてしまう)

出撃準備画面でよくアクセスする荷物管理、ショップ、マップ確認が斜め方向に配置されているのが不満。入力しづらい。 荷物管理(厳密にいえば持ち物、スキル、戦技、兵種選択)についても、メニューの階層を逆にしてほしい。つまり、持ち物の管理→キャラ選択という流れではなく、キャラ選択をしてから持ち物なりスキルの管理をさせてほしい。

学習パートの「目標設定」、そういう名称なら、例えば馬術をBまで上げたら次は勝手に槍術を鍛え始める、みたいなシステムであってほしかった。(いまのシステムで設定しているのはゴールではなく学習予定の内容であるため)

職に対して使用可能武器がついてくるのではなく、個人の武器の技能に対して上位職の資格が得られるというシステムはよかったと思う。やってることはどこかFFTっぽい。 いままでのFEは職という枠のなかに、サブジャンルのような形でキャラが入っていたような認識だったけど、今回はキャラの枠のなかにいろいろな職があって、キャラゲーとしては正解だと思う。(そしてそれはFEらしくないのかもしれない)

キャラの技能育成の自由度が高すぎて全員がマイキャラ。 楽しいけど、各人の育成方針はどこかにメモしておかないと思い出すのに脳のリソースを使う。

クラスチェンジのために戦闘で使わない武器レベルをAにする必要があったりするが、迷走しがちな1周目でも割と届いたのでよかった。

リシテア以外はジョブマスターが遠い(要求経験値が多い)。特定武器の威力補正とか成長補正を優先してクラスチェンジしたほうがいいのかも。

3すくみはないけどスキル枠をつかって自分で実装してもいいよ(剣殺し等)、というスタンスはいいと思う。 素の状態から無理に優劣をつけなくとも戦技で差別化できているし、どの武器にも活躍の機会が平等にある。

タイトルから出撃準備画面までのロード時間が長いけど、時間の巻き戻しで大抵はどうにかなったので、結果的には問題なかった。 リセットコマンドがない代わりに退却メニューがあるのかと思っていたら、退却をすると出撃準備画面までが長く、ユニット選択や配置変更の状態もリセットされてしまうので、それならスイッチのホームに戻ってソフトを終了したほうが早いよな、みたいな感じ。

BGMがいい。プレイ中は意識してなくとも、遊んでいないときにふと脳内で再生される。 マップと戦闘時の曲がシームレスに切り替わるのもすばらしい。(これは3DS世代から) 緊迫した場面だと戦闘時の曲がない(マップの曲がそのまま流れる)こともあったりして、演出の使い分けはすごくよかったと思う。

技能の数だけスキルか戦技があり、兵種の常時発動するスキルと習得するスキルもあわさり、かなり複雑。 よくここまで詰め込んだなという印象。自分はifやエコーズにもあった要素に慣れてるからいいけど、初見だとわけわからんだろうなと思う。

ストーリー関連

各章でわかりやすい盛り上がりがあり、進行にスピード感があってよかった。 主要人物も死ぬときはすぐ死ぬ(終盤までダラダラ生き延びない)のは好き。

一方で黒幕の軍勢についての話を最後に詰め込みすぎている。存在はたしかに前半からほのめかされてはいたけど、ひと月で壊滅してしまうのは……。 文明が進んでいるっぽい部分といい、あと関連する赤組(黒鷲学級)の動機といい、もうちょっとそれっぽい説明がほしかった。というか赤組は一方的に侵略を始めすぎ、ちゃんと説明しろ。 黒幕の軍勢はレアの言うとおりに悪と決めつけて滅ぼしてしまったし、いや、女神が中にいる以上は滅ぼさないといけない流れになるのか、なら先生の立場が違ったら……と思うと完全に周回プレイに誘導されてることに気がつく。2周目は赤組ルートでやります。

皇帝は第二形態がありそうでなかった。時間の巻き戻しに割り込んだことといい、そっちの素養はかなり高そう。なら後半はもっとうまくやれた気がしないでもないが……制限があったのだろうか。 あの紋章の具体的な由来についても、2周目の赤組ルートで明らかになるとうれしい。

青組(青獅子学級)は最後は全員狂人だった。級長もなんだかんだでまだいけるかと思ったが、死亡が観測されてしまってはどうしようもなかった。南無。 ドゥドゥーは手が届いたので助けた。

敵軍にいる生徒、なるべく倒したくないなーとか言ってる余裕はなかった。 戦場で倒さなかったのはアッシュ(戦闘後にどうなったのかは不明)とカスパル(あの展開ではもう……)。 戦場に出てこなかったアネットはかしこい。

そういえば、修道院のスタッフがセテスとフレン以外、全員行方不明のままストーリーが終わってしまったので、そこが微妙に怖い。

毎月、本拠地に戻ってくるという構図は新鮮かもしれない。

キャラと育成、使用武器関連

ベレト

  • 傭兵→勇者→涅槃

実戦では剣と斧(手斧が好きなので)。資格のために理、使わなかったけど信仰も育てた。 結果的に魔法はほとんど使わなかったが、専用職で救済があるのはよかった。

男主人公。無口の不思議ちゃん枠。 デフォルトネームの場合は愛着もないし、誰も名前を呼ばないので名前を思い出せないひとNo.1。悲しい。 会話の途中で一択の選択を選ばせる(?)システムが少し煩わしい。

ステータスは体力、速さ、守備と魔防がほどよく高く、それなりに追撃されない壁役として重宝した(しないと困る)。薄幸キャラの多い金鹿組では幸運というだけでも活躍の場面が増える。

剣についてはいつもの剣という印象。速くて追撃しやすいけど威力が控えめ、でも特効武器があれば困らない、みたいな。 戦技は、序盤に飛行特効のやつと、終盤の強いボスに反撃封じのやつを多様した。前者は命中補正が高くて運試しを避けるのに便利、後者はないと詰むほどボスが強い。死神騎士とか。

金鹿ルートでは体のいい使い走りに徹した感がある。赤組ルートでどう化けるか、期待している。

クロード

  • アーチャー→アサシン→竜爵/赤髭

実戦では弓、資格のために剣と馬と槍を育てた。

いかにもラグジュアリーズ代表という風貌。下心を隠しもせずに主人公にベタベタしてくるので惚れてしまった(壁目線)。金鹿に決めたのは、とっかかりは女子の面子に隙がないというのもあるが、決定打は彼の主人公に対する態度だった。 クロードは先生にベタベタしていてほしいが、一方で幼女2人に好かれていてほしい。

弓については、射程以外はあまりぱっとしない印象だったが、再移動可能かつ弓の火力が上がる職になってからは輝いていた。 最終ステータスを眺めると、力、技、幸運が高め。守備と魔防はいまいちだけど、足りないほどではない、という感じ。再移動をまじえてネチネチする立ち回りに向いている。

弓は戦技が強力。敵の射程外から高命中の一撃を与える曲射、防御をくずして次に繋げるブレイクショット(これはレオニーしか使えなかったが)、敵の移動を封じる囲いの矢(敵一体の処理を次のターンに後回しできる)、射程1で2連続攻撃する近距離連射 (これもレオニー)、いずれも優秀だった。

射程+2がなくても活躍できる場面は多かった。個人スキルですり抜けができるので、むしろこれくらいで釣り合いが取れていると思う。不満ならボウナイトになればいい。(資格は取ったが結局使わなかった)

同盟内で目立ったいざこざを起こさなかったので、ストーリー面でも非常に有能。ヒルダの兄についての言及が多かったので、絶対どこかで揉めるんだろうなと勝手に思っていた。

金鹿ルートの中盤、同盟をまとめる段でも、ひと悶着あると思ってたらすんなり行ったのでびっくりした。みんなも火山のマップでは緑軍と赤軍の両方に追い回される展開を想定していたはず。

ラファエル

  • 拳闘士→フォートレス(→ウォーマスター)

実戦のために拳と重装と斧を育てた。

わかりやすい脳筋。体力と力と幸運が伸びた。 薄幸揃いの金鹿の面子の中で希少な幸運キャラ。壁役が幸運で本当に助かった。

守備はフォートレスにしておかないとパッとしないかも。(ゲーム全体の火力のバランスの問題で、これはこれでよいと思っている) 壁役がほしかったので、最終盤でもフォートレスのままで運用してしまった。グレートナイトを目指すべきだったのかもしれない。

最初は拳、後から斧を使うようになった。 拳はこちらから攻撃をしかけると2回攻撃になるという仕様で、序盤で攻撃回数が増えるのはとてもありがたかった。後半になると、拳の威力補正のついた職にしてなかったせいもあるが、だんだんダメージが通らなくなってしまい、斧を使うようになってしまった。槍殺しも有効にしたほうが立ち回りを決めやすかった。

拳自体は、バックブローと殴りぬけのように戦技でキャラが動くので(ついでに高回避)、移動力が低くて盤面が詰まりがちな序盤でユニットの位置を管理しやすい。本人が序盤で体当たりを習得したのも併せ、トリッキーで便利な武器種という印象がある。 拳に(武器種)殺しがあれば後半でも活きたかもしれないが、素の性能(2回攻撃)で防御の低い魔法使いを一方的につぶすことができるので、これはこれでありなのかもしれない。

斧についてはヒルダちゃんのところで書く。

リシテア

  • メイジ/プリースト→ウォーロック/ビショップ→グレモリィ/エピタフ

何をせずとも理と信仰が勝手に育つ。資格のために剣を育てた。 素で強力なキャラは純粋な歩兵にしたくなるので、飛行も馬術も放置した。

うぬぼれないけど私優秀ですから系の魔法少女。前半は幼女、後半の衣装が魔法少女っぽい。 個人スキルのせいか出番が多いせいか、すぐにジョブマスターになるので、クラスチェンジの機会が一番多かった。

紋章の設定がわあいお得、で済まないあたりがとてもおいしい(つらい)。 ストーリー後半の、主要人物の紋章の由来が明らかになってくるタイミングで密接に絡んでくるキャラで、めちゃくちゃ盛り上がりつつもつらい気分になる(つらい)。 長生きしてほしい。

序盤?で神器を入手してから歩く魔導砲台(射程1-4)になってしまい、終盤まで変わらず活躍してしまった。 火力もある攻速もある、紋章発動でダメージ調整に失敗するまである。 ワープも敵の面倒な陣営を崩すのに便利。毎章、魔法の使用回数が回復するのが本当にすばらしい。 体力が低く、守備、魔防もそこまで高くないのはいいバランスだと思う。それでも十分チート。

グレモリィにすればワープが毎章2回も使え、エピタフにすれば大体の敵ユニットがワンショットキルできるのでおいしい。

理/闇魔法はリシテアの代名詞になりつつある。(一緒に覚えるので区別がつかない) とりあえず当たればいいのでドーラ、削れて攻速デバフがかかれば十分ならウォーム、この敵ユニットをとにかく消したいのでダークスパイク(相手は死ぬ)。他にもいくつかあったが使い分けがわからないほどたくさん覚える。しかもいつでも射程4で撃てるのは本当にチート。

白魔法の攻撃についても、アーマー相手に盾になるならリザイア、魔物のシールド崩しにエンジェル、と使い分けできるだけで強い。あとなんか一撃必殺系のものもあった気がするが、とにかく手札が多すぎる。クロードもびっくりしてる。

システム上で強いことにも理由がある、由来もあるが努力もしている、それでいて戦後はおそらく救われない、そんな薄幸キャラだが最初の印象はただの努力家の魔法少女だった、どうして……と頭がグチャグチャしてしまう。幸せになってほしい。

マリアンヌ

実戦では信仰と理、資格のために槍と飛行と剣を育てた。

よしわかりやすい薄幸ダウナーキャラだな(ガッツポーズ)、と思っていたら後半でわりと明るくなったのでよかったなあという印象。

課題の報告で「悪くないのでは……」と言って成果パーフェクトを叩き出してくる流れが好き。もはや様式美。

わかりやすくてありふれた関係っぽいが、それでもヒルマリにはてえてえがある。(最初に見た百合を固定カプとして見てしまうオタク)

一時期はペガサスナイトを目指したが、魔法が使えない職だと気づいてからは白魔法を専業に決めた、けどやっぱりファルコンナイトの資格は取ろう、という流れで迷走した。神器もけっきょく使わなかった。

物理攻撃には打たれ弱いが魔防がわかりやすく伸びる、リブローを序盤から使えるとあって、役割は決めやすい。魔力もそこそこ伸びたが、あとリシテアが強すぎて霞むというのもあるが、覚える白魔法があまり戦闘向きでない。

黒魔法はトロン(射程3なので安全)とシェイバー(高命中とそこそこの威力)が使いやすいが、覚えたのは中盤になった頃だったろうか。 ホーリーナイトになると再移動で安全に攻撃魔法が繰り出せるが、やはり魔法の瞬間火力が中途半端で、そこまで攻めるような感じではない。それよりはリブローが10回振れるビショップでいたほうがいい。

リブローが序盤から使えるので非常に優秀。敵陣に突っ込んだキャラをいつでも回復できる。魔法の使用回数が章ごとに回復するシステムとも相性がいい。

ヒル

実戦では斧を育てた。座学では必然的に、序盤は重装、中盤以降は槍と飛行を育てた。

公式の斧娘(のうちの1人)。ピンクは狂乱 -MADNESS- 枠。 エキドナみたいにクールで細マッチョなおねいさんになるかと思いきや、後半でもキャピキャピしたまま斧をふるっているので逆に恐ろしい。

前半のウォーリア姿がかわいい。後半は後半で私服なのでよさがある。

力も体力もしっかり伸びる。ドラゴンに乗れば速さも防御もほどほどに揃うという塩梅。 技は低くても戦技でカバーできるし、槍殺しで一部の相手には高命中を維持できるとあれば、こちらも役割は決めやすい。 警戒姿勢でほぼ一方的に攻撃できる回避壁になるし、速さ封じや防御崩しも前線向き、ドラゴンの機動力とマッチしていて天職という感じ。

斧という武器種については、斧の達人と槍殺しを有効化したいから使っているという感じ。でも気楽に火力と命中を確保できるのはよい。(スキルが揃うのは後半からだが) 戦技はほぼスマッシュしか使わなかった。これで当たらなければ槍を使うべき。

神器はついに使うタイミングがなかった。肝心なボス相手では被必殺率が高すぎて狙えない。 なぜ薄幸なのかがよくわからないキャラ。(単に敵の必殺率が高めなだけか?)

軽いノリながら、ストーリーでは狂言回しになりがち。名簿での位置がおかしい。ローレンツと入れ替えるべき。

誰に対してもフラットにキャピキャピ接するので、マリアンヌとかレシテアは割と救われていたのではないか。 最後まで級長をくんづけで呼ぶのが地味によい。(これはラファエルも同じ)

同盟出身者は土地柄で弓使いが多いという記述がどこかにあった気がするが、ドラゴンライダーのほうが多い気がしてきた。

レオニー

実戦では弓と槍と馬術を育てた。ナイトまっしぐら。

カジュアリティーズの華、今作の村娘アーチャー枠。 状況が変わろうとも師匠第一という姿勢が一貫していて良い子。と思ったら後日談でめちゃくちゃ荒んでいて笑った。お幸せに。

体力と技が伸びて他はそれなりの、いかにもソシアルナイトな成長をした。数値をみると力もそこそこ伸びていた。 イメージ先行でソシアルナイトパラディンにしつつも弓を使っていたので、射程も火力もボーナスがなくてぱっとしなかったが、ボウナイトになってからは輝いていたと思う。 槍をそこそこ使っていたので剣殺しを覚えていて、たまにそっちで出番がある。

クラスの弓の射程ボーナスで最終的に射程が2-4になるが、きちんと当てようとすると射程3で曲射が必要になってくる。 戦技を使うと追撃ができないけど、もとから追撃がなかなか出せない(攻速がない)ユニットなのでまあいいかな、ばんばん使おう、という変な納得感がある。いろんな面で弓は使いやすい。

槍についてはセテスのところで書く。

後半(5年後)の見た目の色気がすごいのに男勝りな口調がそのままで、ギャップでクラクラする。ダントツですけべ。

セテス

斧と槍と飛行を伸ばすくらいしかやることがない。

ふつうに冷静な脳筋のひと。ふわふわ斧ガールと並べて釣り合いが取れる。 最初は見た目でウインドマージ/バード→セイジの系統のひとだと思っていた。

体力があってヒルダよりも守備があり、壁に向いている。ヒルダや他の飛行職のキャラと同様、警戒姿勢でセルフ回避バフができて優秀。気楽に前線に出せる。

斧をメイン、槍をサブで使う。最終的に槍殺しと剣殺しを両立させたので、主に後者での活躍が多かった。敵アサシンがやっかいすぎる。

槍についてはぱっとしない。耐久が低いし、威力もなんか、鋼の槍より鉄の斧を持ったほうがよくない?みたいな気持ちになる。 槍の最終職(槍の達人がついた最上級職)ってグレートナイトしかないのかな、うーん、というお気持ちもある。

戦技は最初の旋風槍がなんだかんだで優秀だった。威力も命中もそれなりに盛ることができる。

セテスの場合は連撃が便利だった。鉄の槍も勇者の槍になり、こちらから一方的に2回攻撃できるので、どちらかで必殺やら紋章やらが発動して、相手の反撃がなかったことになることが多い。つよい。

主人公に全面的に協力しつつも自身の秘密は伏せておくキャラづけがよい。 あと、死神騎士と相対したときの盛り上がりがよかったのに、結局相手の正体は明かされないまま話が進んでしまった。とどめを刺したのに……。

フレン

実戦では、当初は槍と飛行を育てていたが、途中から理と信仰を育てる方針にした。

今作のお嬢さま言葉枠、でも高飛車トルバドールではない、幼女の年齢不詳のほう。普段のおっとりとした言葉遣いと、たまに戦場で発する凛々しいセリフとのギャップが非常につよい。設定を盛りすぎでは。

当初はファルコンナイトにするつもりだった(最終的に資格は揃った)が、いい感じの魔法を覚えることに気づいたので、魔法使いに転向した。リシテアが最後まで戦える保証もなかったので……。(杞憂でよかった) マリアンヌと同様、ペガサスライダーは育成方針が迷走しがち。

セテスではなくこっちがウインドマージだったわけだが、役割上は白魔法による回復とで半々くらいだったかもしれない。

なんだかんだでレスキューはよく使う。位置決定をミスって、でも行動を巻き戻すほどではない、みたいな状況はよくある。 レストも、あればなんだかんだで使うので、このキャラはペガサスに乗せておくのはもったいない。あるいはファルコンナイトで魔法が使えるようにレギュレーションが変わるべき。

魔力と魔防が伸びて体力と守備がない、わかりやすい魔道士キャラ。神器の装備で攻撃射程3が確保できるので、射程外からチクチクできるところもよい。 再移動できる職に恵まれないのと、リザーブでの回復量も確保したいので癒しの杖も携帯しておかないといけない点が運用上、絶妙に面倒くさい。

察しのいいクロードに対する老獪な台詞回しの幼女という絵面がおもしろい。 体質については他のルートで補足があるのだろうか……。

2周目のこと

2周目は赤組ルートでやるしかない。女主人公をエーデルガルトと並べたい。 青組に対して一体なにをしたんですかね……。

剣聖っぽいひとがスカウトできたらスカウトしたい。セテスとフレンはたぶん禁止する。

この記事を上げたらネットで情報を集めるのを解禁するので、習得スキルとかを色々と調べてから、計画的に臨む予定。